Twitter、インスタグラムなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が普及して、インターネットにさえ接続できれば、24時間どこにいても新しい人間関係を作れる時代になりました。
みなさんのなかには、日常生活では出会えないような人たちと交流することで何らかのチャンスを手にした経験のある方もいるかもしれません。
しかし、その一方で、SNSを悪用する人たちによって、大人だけではなく、高校生や中学生などの未成年もトラブルに巻き込まれているといいます。
「自分は大丈夫」という油断が大切な人生を台無しにするかもしれません。この記事では、SNSの注意点について解説しています。高校生、中学生が巻き込まれたトラブルについても紹介しているので、未成年の方もチェックしていただけると幸いです。
- SNSを利用する際の注意点を確認できる
- SNSが使い方について検討できる
SNSを利用する際の注意点
SNSを利用する際に、どのようなことに注意すればよいのでしょうか? ここでは、未成年から成人まで共通して気をつけるべき8項目について紹介します。
【SNSの注意点】
- 注意点1 自宅を特定できるような情報を載せない
- 注意点2 自分の顔写真を送らない
- 注意点3 他人のプライバシーを侵害しない
- 注意点4 誹謗中傷に加担しない
- 注意点5 情報を鵜呑みにしない
- 注意点6 見ず知らずの人に会わない
- 注意点7 怪しいURLはクリックしない
- 注意点8 他人の反応に依存しない
注意点1 自宅を特定できるような情報を載せない
第1の注意点として、自宅を特定できるような情報は投稿しないほうがよいでしょう。近年では、悪質なユーザーが一部のアカウントを標的として、SNSに投稿された情報を頼りに身元を特定して公開するイタズラが発生しています。
例えば、自分の住所に大量にピザが発注されたり、卒業アルバムの写真が公開されたりなどの迷惑行為や嫌がらせが見ず知らずの他人によって起こされているのです。
このような被害に合わないためにも、自宅を特定できるような情報は載せないことが大切でしょう。軽はずみの行為が思わぬトラブルを招くかもしれないので用心してください。
スマートフォンで位置情報を知らせる設定はオフにしておくことをおすすめします!
注意点2 知らない人に自分の顔写真を送らない
第2の注意点として、見ず知らずの他人に自分の顔写真を送らない方が良いでしょう。
もし、相手が悪質なユーザーだった場合、その画像が犯罪に利用されるかもしれません。特に、TwitterやFacebookなどのSNSは本人の顔写真さえあれば、「なりすまし」のアカウントを簡単に作成できます。
あなたの気づかぬうちに、偽のアカウントが登録されて、知人や友人に迷惑をかけることになる可能性もあるので用心してください。
注意点3 他人のプライバシーを侵害しない
第3の注意点として、他人のプライバシーを侵害するような投稿は避けましょう。SNSにアップロードされた情報は原則として、だれでもアクセスできます。
そのため、他人が公開したくない私生活の情報を勝手に載せてしまった場合、相手に不利益を被らせることがあるので気をつけましょう。
注意点4 誹謗中傷に加担しない
第4の注意点として、SNSの誹謗中傷には加担しないようにしましょう。
SNSでは、特定のアカウントに対して人格を傷つけるような誹謗中傷が行われることがあります。
近年では、名誉毀損や損害賠償の対象になるかもしれないという議論も出ていますので、軽はずみな気持ちで同調するのは危険だと思います。
そもそも、SNSの投稿や他人の評価だけでは、相手の一部を捉えることはできても、全人格を適切に認識することはできません。なお、SNSの誹謗中傷について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
注意点5 情報を鵜呑みにしない
第5の注意点として、SNSで投稿されている情報を鵜呑みにしないように気を付けてください。近年、フェイクニュースが社会問題になっていますが、根も葉もない噂話や悪意によるデマが横行しています。
例えば、新型コロナでトイレットペーパーが品薄になるといった投稿が拡散されましたが、事実ではありませんでした。
しかし、嘘を信じて不安になった人たちがトイレットペーパーを買い占めることで、品薄になってしまったのです。いわゆる、インフォデミックです。こちらに関しては、次の記事をご覧ください。
発言の責任が問われづらい環境では、適当なことをいう人もいます。「何が事実なのか?」を判断する情報リテラシーを磨いていくことが大切だと思います。
注意点6 見ず知らずの人に会わない
第6の注意点として、SNSで交流した見ず知らずの人に会うのは危険を伴うので、くれぐれも用心してください。
悪人は善人の顔をして近づいてくるものです。特に、未成年の方は悪意を持った大人たちに利用されないように気をつけましょう。
親の立場にいる方たちも、自分の子どもが誘拐や性犯罪の被害に合わないように、家庭内でのコミュニケーションを大切にして、SNSのリスクについて納得してもらえるよう試みましょう。
甘い言葉にそそのかされて、人生が台無しになっては悔やんでも悔やみきれません。すべてを疑う必要はないにせよ、信頼できる人たちに相談して賢明な判断を心がけることを推奨します。
注意点7 怪しいURLはクリックしない
第7の注意点として、怪しいURLはクリックしないように気をつけてください。SNSでは、相手の個人情報を盗むためにウィルスが仕込まれたURLがメッセージで送られてくることがあります。いわゆる、スパムです。
近年では、知人のアカウントを装って、スパムメールを送りつけてくる悪質なユーザーもいます。「何だろう?」という素朴な疑問を持ってクリックしたら、知らないうちにクレジットカード情報などが流出していたということも現実に起こっているので注意してください。
注意点8 他人の反応に依存しない
第8の注意点として、他人からの反応に依存しないように留意しましょう。SNSでは、コメントや「いいね」などのコミュニケーション機能を通して、他人と交流できます。
ただ、相手から必ずしもポジティブな反応がかえってくるとは限りません。場合によっては、心なき言葉を浴びせられたり、だれからも返信がなかったりすることも日常茶飯事です。
有名人でもない限り、たくさんの人たちから日常生活に関して興味を持たれることはほとんどないと言ってよいと思います。そのため、自分が投稿した内容に対する他人の評価に振り回されると、自信を喪失してしまうおそれがあるので注意してください。
なお、SNSをやらないというのも選択肢のひとつです。こちらに関しては、次の記事をご覧ください。
高校生・中学生も気をつけて!
近年、高校生・中学生がスマートフォンでSNSを利用するのは当たり前になりつつあります。実際、Twitterで出会った人と付き合ったり、遊んだりするという話はめずらしいことではないのです。
未成年だからネット上の出会いに関するリスクを判断できないとは思いませんが、10代の純粋な心を利用する悪意のある人たちが存在するのは事実だと思います。
「自分の子どもは大丈夫」と思われる方もいるかもしれませんが、SNSを利用する以上、だれもがトラブルに巻き込まれる可能性があるといってよいでしょう。
だからこそ、学校や家庭の中でSNSのリスクを学ぶ環境を整えていかなければ、高校生や中学生の子どもたちが思わぬトラブルに巻き込まてしまうおそれがあるのです。