近年、若い人たちを中心に「SNS疲れ」が浸透していると言われています。実際、みなさんのなかにも、Twitterやインスタから距離を取りたいと考えている人たちもいるはずです。
とはいえ、ソーシャルメディア上の繋がりもあるので、決断しようにもうまくいかないこともあるでしょう。
改めて、SNSと自分の関係を考えるためにも、まずは客観的に離れる理由や方法を具体的に検討したほうがよいと考えられます。この記事では、SNS断ちする動機と方法、気になるメリットや役立つ本も紹介しているので、ソーシャルメディアから離れようと考えている人たちは参考にしてみてください。
SNSから離れる理由
さて、TwitterやインスタなどのSNSから離れようとしている人には、どのような理由があるのでしょうか?
一概には言えませんが、その動機は大きく4つあると考えられます。
理由1 時間がもったいない
はじめに、時間がもったいないと思ったことを契機にSNSから離れると決断した人がいると考えられます。
実際、何となくTikTokを開いて流れてくるショート動画を見ているうちに、気がつくと1時間が経過していたという経験のある人たちもいるはずです。その時間で癒されたり、楽しめたりするならばよいですが、かえって疲れが溜まったのであれば、やめたほうがよいに決まっています。
人生は有限です。自らの時間は単なる数字ではなく、寿命を削って生まれるものですから、自分の生活を豊かにするために価値的に使うべきです。そのことに気づいた人はSNSと距離を取るのかもしれません。
理由2 人間関係を整理したい
続いて、人間関係を整理したいという動機からSNS断ちした人もいるでしょう。
例えば、Facebookの友達リストを見たときに、今となっては全く交流のない人もいますよね。むしろ、本当に仲が良い友達の近況はソーシャルメディアではなく、会話で知ることが多いはずです。その意味では、SNSが赤の他人の日常を何となく閲覧しているだけのツールになっている場合もあるわけです。
その結果、自分を取り巻く意味のある人間関係が段々とぼやけてしまうので、改めて整理する必要性を感じた人がSNSをやめるという決断を取る可能性があるでしょう。
理由3 ライフスタイルが変化した
続いて、ライフスタイルの変化をきっかけにSNSから離れる人もいます。
例えば、子どもが生まれた夫婦が育児に集中するためにSNSをやめたり、激務の職場に配属になったことでSNSを見る暇がなくなったりすることはよくあることです。
実際、結婚、出産、死別などのライフイベントが発生したこと結果、SNSに興味がなくなる人もいるでしょう。年齢や状況に応じて価値観を変化するのは当たり前なことです。
理由4 ポジティブな情報を見るのが辛い
最後に、他人が投稿するポジティブな情報を見るのが辛くなったことでSNSから離れた人もいるでしょう。
生きていると、どうして自分だけこんなにも不幸なのかとため息が出るときがありますよね。そのときに、SNSで同級生が幸せそうにしている姿を見ると、落ち込んでしまう人もいるはずです。場合によっては、他人の幸せを祝える余裕がないことに対して自己嫌悪に陥っていることもあるでしょう。
そのため、他人の情報が入ってこないようにするためにSNSと距離を取るという選択するわけです。いわゆる、メンタルを守るための自己防衛なのです。
SNSから離れる方法
それでは、実際にSNSから効率よく離れるには、どうすればよいのでしょうか?
具体的に言えば、距離を取るスピードによっていくつかの方法があると考えられます。
ここでは、ソーシャルメディアから離れる3つのやり方を紹介します。
方法1 アカウントを消す
第1に、スパッと完全にSNS断ちしたいのであれば、「SNSのアカウントを消す」という離れ方をおすすめします。正直に言えば、これが最も手っ取り早い方法です。
何事も中途半端では成功しません。「何のためにSNSから離れるのか?」という問いに具体的に答えられるようになるまで考えてから、Twitterやインスタから退会しましょう。ソーシャルメディアをやめる目的をしっかりと定めることが決意を貫くためのポイントです。
ただし、いきなりSNSのアカウントを消すと、周りから心配される可能性があるので、やめる前に一言挨拶を投稿することをおすすめします。
方法2 通知をオフに設定する
第2に、完全にやめるよりも使用頻度を下げたい場合は、SNSからの通知を消す方法もおすすめです。
実際、FacebookやLINEなどのSNSは連絡手段としても定着しているので、アカウントを消すのは現実的ではないという人たちもいるはずです。周りの人たちも突然、連絡が取れなくなったら心配するでしょう。
だからこそ、ゼロサム的な発想ではなく、少しずつ離れていくのも重要な選択です。iPhoneやAndroidの通知設定でSNSからのお知らせが来ないように手続きしましょう。
しかしながら、緊急事態のときに確認が遅くなるとトラブルになるおそれがあるので、周囲にいざと言うときに反応できる連絡手段を知らせておく必要があります。
方法3 長期休暇だけ離れる
第3に、夏休みや冬休みなどの長期休暇だけSNSを離れる方法もあります。
一定期間に限定して距離を取るならば実行しやすいという人たちも多いはずです。実際、SNSから離れてみたときに快適に生活できたのであれば、本格的にやめるという決断もしやすいでしょう。
いきなり、ソーシャルメディアから離れるよりも、まずはSNSをやめる価値を体感することで納得して退会できる可能性は高くなると考えられます。冷静に考えると、極端な選択ではなく、バランスよく持続的な方法を選ぶのは賢い方法です。
SNSから離れるメリット
以上を踏まえた上で、SNSから離れるメリットには、具体的にどのようなものがあるのでしょうか?
視点を変えると無数に利点が発生しますが、代表的なメリットは4点あると言えるでしょう。
SNSから離れるメリット
- メリット1 時間を無駄にすることがない。
- メリット2 他人と比較して落ち込まなくなった。
- メリット3 SNS特有のトラブルを回避できる。
- メリット4 本当に大切な人と連絡を取り合うようになった。
とはいえ、SNSから離れることは必ずしも良いことばかりではありません。長所と短所を客観的に確認したい場合は、次の記事を読んでみてください。
SNSから離れるときに役立つ本おすすめ3選
なお、SNSから離れることについて検討したいときは専門家が記述している本を読むことをおすすめします。
その1 尾石晴『やめる時間術 24時間を自由に使えないすべての人へ』
第1に、音声メディアVoicyで大人気のワーママはるさんの『やめる時間術 24時間を自由に使えないすべての人へ』がおすすめです。働きながら育児に携わっている人たちは一度、読んでみるとよいでしょう。
その2 ジェイ・シェティ『モンク思考 自分に集中する技術 [電子書籍版]』
第2に、元僧侶のジェイ・シェティさんが執筆する『モンク思考 自分に集中する技術』もおすすめです。ジェイ・シェティは僧侶時代に得た経験を元に「今、この瞬間」に集中して、自分の価値観を磨いていくテクニックを紹介しています。世界中から支持されている社会派のメンター的な存在と言えるでしょう。
その3 木下紫乃『昼スナックママが教える 45歳からの「やりたくないこと」をやめる勇気』
第3に、木下紫乃さんが書いた『昼スナックママが教える 45歳からの「やりたくないこと」をやめる勇気』もおすすめです。いわゆる、「やめたいのにやめられない」という複雑な感情があるわけですが、結局、やめる決断を実行するしかありません。そのコツが実践的に記述されています。
ゆっくり離れてみよう
いきなりSNSから離れるのは大変かもしれませんが、少しずつなら実践可能なはずです。やめられない不安に打つ勝つには、まずはSNSをやらない日常の価値を体験することが重要です。意思の力だけで乗り越えるのではなく、事実として快適であることを理解しない限りはやめられないでしょう。