SNSのメリットとデメリット|小論文対策に役立つ資料も紹介

  • URLをコピーしました!

スマートフォンの普及に伴って、インスタグラムやTwitterなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が当たり前のように使われています。その結果、個人が自らの知識、経験、感情をリアルタイムで自由に発信できる世の中になったと言えるでしょう。企業もまた商品やサービスの広告宣伝の一環としてSNSを活用しています。

その一方で、SNSのトラブルをきっかけに人生を台無しする事件も発生しています。いかに優れた仕組みであったとしても、人間の使い方次第で良くも悪くもなる。すなわち、「どのように使うのか?」といった用途のあり方によって、SNSは便利な道具になることもあれば、危険なサービスになってしまうこともあるわけです。

改めて、SNS市場が成熟化しつつある現代において、一人ひとりがSNSのメリットとデメリットを認識したうえで、良い方向に使いこなそうとするリテラシー能力が求められています

そこで、この記事ではSNSのメリットとデメリットについて解説しています。小論文対策にも役立つ資料もリスト化しているので、SNSに興味ある人たちは参考にしてみてください。

本記事を読んで得られること

  • SNSのメリットとデメリットがわかる。
  • SNSを主題とする小論文対策に役立つ。
  • SNSとの距離感について考える機会を得られる。
目次

SNSのメリット

さて、SNSのメリットとして、具体的にどのようなものがあるのでしょうか?

2018年に総務省が発表した『情報通信白書』では、ソーシャルメディアのメリットとして次のようなアンケート結果が公開されました。

総務省 SNS メリット

総務省『平成30年度情報通信白書』より引用(最終確認日:2021年8月26日)

ここでは、上記のグラフで割合の多いSNSのメリットを大きく4点取り上げて、説明していきます。

メリット1 自分の興味のある情報を得ることができる

第1に、趣味や身近な地域の話題など、自分が関心のある情報を得やすいといったメリットがあります。

実際に、TwitterやインスタグラムなどのSNSでは、個人が情報発信の主体となるケースが多いので、その人たちの趣味志向や住んでいる場所の出来事に関わる情報がリアルタイムで発信されています。

そのなかには、自分が興味を持っているトピックに関連する内容が含まれる投稿もたくさんあると考えられます。ときには、図書館の本や各種ホームページよりも内容の濃い情報に触れることもできるでしょう。

さらに、SNSにはチャット機能も搭載されているので、相手とメッセージをやり取りして情報の詳細について尋ねることも可能です。その意味では、世界中の人たちから自分の知りたいことを教えてもらえる時代になったとも言えるかもしれません。

メリット2 暇な時間をつぶせる

第2に、暇な時間をつぶせるというメリットがあります。

例外はありますが、日本で生活する人たちはほとんどは「衣・食・住」などの物質的な豊かさに恵まれた生活をしています。

すなわち、私たちは「明日食べるパン」を用意するために四六時中、働き続ける必要のない時代を生きているからこそ、自分が仕事以外に使える自由な時間があるわけです。

しかしながら、現実には時間を持て余してしまう人たちも存在します。だからこそ、テレビやゲームなど人々の暇な時間をつぶすための娯楽に需要があると言っても過言ではありません。特に、働いている人たちは休日に全く何もせずに過ごし続けることに対して、損をした気分になることもあるはずです。

その意味では、暇をつぶすことは人々にとって重要なことであると言えます。実際のところ、SNSの投稿もまた娯楽として楽しめるものがいくつもあります

地上波では扱えないトピックを動画にしてアップロードする人もいれば、日常で起きた面白い出来事の写真や文章を投稿する人もいます。その数は個人の数だけ存在するため、一生見切れない以上のコンテンツが存在すると言ってもよいでしょう。

メリット3 最新の情報を収集できる

第3に、SNSには人々が注目している最新の情報を収集できるメリットがあります

実際に、Twitterでは、トレンドというトピックが存在しており、そこには時事情報や話題になっている出来事に関するニュースが公開されています。

さらに、テレビや新聞で報道された内容について当事者が詳細な情報を投稿したり、自分の身近で発生した出来事に絞って情報をピックアップしたりすることもできるので、SNSは使い方次第では世の中のリアルタイムを把握するのに役立つメディアであると言っても過言ではありません。

ただし、根拠のないデマ情報が拡散されてしまうことも多いので、情報の真偽を判断するためのリテラシー能力を身につけることが大切です。具体的に言えば、事実であることが確認できないものに対しては、どの情報に対しても一定の距離を取る必要があります。個人が事実のように語っている主観的な感想や思い込みもたくさんあるので、それを真実であると錯覚しないように注意しましょう。

メリット4 人間関係が豊かになる

第4に、SNSを使うことで古い知人と連絡が取れたり、新しい友達ができたりするなど、人間関係が豊かになるといったメリットもあります

スマートフォンが普及した現代では、ほとんどの人が何かしらのSNSを利用していると言っても過言ではありません。実際に、株式会社ガイアックスの『2020年4月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ』では、国内のTwitterユーザは4,500万人、LINEユーザーは8,200万人、インスタグラムは3,300万人、Facebookは2,200万人いると報告されています。

SNSの利用者数(グラフ)

株式会社ガイアックス2020年4月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめより引用(最終確認日:2020/5/8)

もちろん、上記のデータは重複アカウントや登録だけして使っていない個人を含んでいる可能性があるので、必ずしも事実を表す正確なデータであるとは言えません。

けれども、おそらく読者の周りにいる人たちに「Facebook、Twitter、インスタグラムやっていますか?」と尋ねると、「利用している」と答える方たちが多いのではないでしょうか。

そのため、SNSを使えば、知人や友人の投稿から日頃の様子がわかったり、日常生活では出会うことのなかった人たちと交流できたりするなど、さまざまな人たちと交流する機会を生み出すことができるのです。

その一方で、SNSで知り合った人たちから騙されたり、犯罪に巻き込まれたりする危険性もあります。

SNSのデメリット

その一方で、SNSにはデメリットも存在します。ここでは、大きく4つの短所を取り上げて説明していきます。

悪い面を適切に把握しておけば、ネガティブな影響を受けないために備えるべき事柄が明らかになるので、SNSを頻繁に利用する人たちは参考にしてみてください。

デメリット1 デマの情報が拡散しやすい

第1に、SNSにはデマの情報が拡散しやすいといったデメリットがあります

情報発信の担い手が個人を主体とする以上、根拠ない情報をあたかも真実のように語っている人たちもいるのが実情です。

実際に、熊本地震が発生した際、動物園からライオンが逃げ出したという嘘のツイートが広がったことがあります。

その投稿を見て情報をシェアした人たちは「危険なことだから、みんなが知ったほうがよい」という善意を持っていたと考えられます。明らかに悪意のある情報であれば、その内容を疑うのは決して難しいことではありませんが、他人に対する思いやりが生み出した虚偽の拡散は、信頼関係を根拠としてしまうがゆえに、事実の判定が難しくなってしまいます。

したがって、どんなに仲の良い相手だったとしても、間違った情報を共有することがある現実を踏まえたうえで、裏付けが曖昧な投稿に踊らされないように注意しましょう。

デメリット2 個人情報を晒される危険性がある

第2に、自分が他人に知られたくない個人情報を暴露される危険性があります。いわゆる、晒し行為の被害を受けるかもしれないのです。

具体的には、勝手に自分の名前と顔がアップロードされたり、過去の恥ずかしい出来事を暴露されたりするなど、プライバシーを侵害する悪質なユーザーが存在します。匿名性に隠れて、やりたい放題な人たちもいる。これがSNSの怖いところです。

特に、TwitterやインスタグラムなどSNSには、ユーザー同士で投稿を共有する「シェア機能」があるので、あっという間に、晒された情報が広がってしまうおそれがあります。

近年では、ネットに投稿された情報は削除しても痕跡が残ってしまうといったことが問題になっています。

従来と比べて、プライバシーを保護する意識は強くなっているとはいえ、インターネットはログが残りやすい技術なので防止するには限界があると言わざるを得ません。

そのため、晒し行為の被害にあったときは、速やかに専門家に相談することを心がけましょう。

デメリット3 誹謗中傷される可能性がある

第3に、SNSでは他人から誹謗中傷される可能性があります。特に、Twitterやインスタグラムは匿名でアカウントを運用できるので、自由な意見を言いやすい反面、発言の責任が問われづらいという側面があります。

そのため、人格を傷つけるような悪口の被害を受けてしまうおそれがあるのです。

昔からネット掲示板やトイレの落書きなど、個人を何かしらの方法で罵倒するといった悲しい出来事は存在していますが、SNSが誕生したことで誹謗中傷されている事実が自分と他人を含めて広がりやすくなったと言えます。

その結果、心理的に追い詰められてしまう人たちもいるため、SNSを利用するにあたっては。ブロック機能など攻撃的な投稿を拒否するための術を習得する必要があります。

残念ながら、人間は理由もなく、他人をいじめるといった残酷な側面を持っています。そこに巻き込まれて嫌な気持ちにならないためにも、自分で積極的に距離を取るための方法を考えることが大切です。

デメリット4 なりすまし行為の被害を受けるかもしれない

第4に、なりすまし行為の被害を受けるかもしれないというデメリットがあります

なりすまし行為とは、インターネット上で第三者が全く別の他人になりすまして不正行為をはたらくことをいいます。

SNSでは、アカウント名とプロフィール画像に有名人の名前・写真を使って、まるで本人かのように情報を発信する悪質なユーザーがいます。なかには、悪戯や嫌がらせで一般人が標的にされることもあるので油断は禁物です。

もし、なりすまし行為の被害にあった場合は、速やかに専門家に相談して対策を講じましょう。

そのほかにも、アカウントが乗っ取られて知人にスパムや商品購入を依頼するメッセージが送られたり、犯罪に利用されたりする危険性が少なからずあるので、SNSを利用するにあたってはくれぐれも気をつけてください。

小論文対策に役立つ資料一覧

近年では、SNSの長所と短所を主題とする小論文のテストがあるといいます。

ここでは、それらを検討するのに役立つ論文や資料をいくつか紹介していきたいと思います。

受験生のみなさんは是非、参照してみてください。

モノの良し悪しは利用者のリテラシーで決まる

SNSは情報収集のツールとして便利なものに違いありませんが、使い方次第ではトラブルに巻き込まれる危険性があることも事実です。いかに優れた道具であっても、利用者のリテラシーによって良くも悪くなります。

だからこそ、良い面と悪い面の両方を知ったうえで、どうすれば自分にとってプラスな効果を得られるのかを考えながら、SNSを使いこないていく必要があるでしょう。

なお、SNSに関する他の情報について興味のある方たちは、こちらの記事も参照してみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次