Twitter、Facebook、インスタグラムなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が普及する一方で、「疲れた」という声を耳にすることも少なくありません。
株式会社アスマークのアンケート調査によれば、20代女性100人の65%が「SNS疲れ経験あり」と回答しています。
株式会社アスマーク「SNS疲れに関するアンケート調査」より引用(最終確認日:2020/4/29)
このような背景もあって、SNS断ちを検討している人たちも少なからずいるようです。ただ、なかには、SNSをやめたいけどやめられない人たちもいるのではないしょうか。
この記事では、SNSをやめる方法、メリット、デメリットについて解説しています。SNSと距離を置きたい人たちのお役に立てば幸いです。
- SNSをやめる方法がわかる。
- SNS断ちのメリット・デメリットがわかる。
- SNSとの距離感について考えるきっかけになる。
SNS断ちとは?
SNS断ちとは、Twitter、Facebook、インスタグラムなどのSNSをやめることを意味しています。
特に、SNSをやめたいけどやめられない状態にある人がやめると決断したときに、「SNS断ち」という表現が使われます。
昨今、「SNS疲れ」が広がっており、SNSとの距離感を考え直す人たちが増えています。そのなかで、SNSをやめるユーザーもいるようです。
SNSをやめるべきなのか?
SNS断ちを検討されている方たちのなかには、やめるべきか迷っている人もいるでしょう。
もちろん、最終的な判断は自分で決めたほうがよいことは言うまでもありません。
ただ、以下の条件に該当する場合には、SNSが自分の生活に少なからずネガティブな影響を与えていると言えると思います。
【SNSをやめるべき人たちの条件】
- 条件1 SNSが気になって自分のやるべきことに集中できない
- 条件2 他人と自分の比較して嫌悪感や劣等感に苛まれる
- 条件3 夜寝る前にSNSを利用して眠れなくなる
SNSを完全にやめないにしても、これらの条件に合致するなら、使用方法について見直したほうがよいかもしれません。
SNSをやめる方法
さて、SNS断ちを実践するには、具体的に何をしたらよいのでしょうか?
ここでは、次に挙げる3つの方法を紹介していきます。
【SNSをやめる方法】
- 方法1 通知をオフに設定する
- 方法2 アカウントを削除する
- 方法3 専用アプリを使う
方法1 通知をオフに設定する
第一に、通知をオフに設定してSNSを無視する方法があります。
具体的な手順は次のとおりです。
【SNSの通知をオフにする方法】
- ステップ1 「設定」からSNSのアプリケーションを選択する
- ステップ2 通知を選択する
- ステップ3 「通知を許可」のチェックを外す
Twitter、Facebook、インスタグラムなどのSNSでは、他のユーザーからコメントやDM(ダイレクトメール)が届いたり、アプリからのお知らせが来たりするタイミングでスマートフォンに通知が送られてきます。
やるべきことがあっても、スマホに通知がくると気になりますよね。しかし、通知をオフにすれば、自分が見たいときにSNSをチェックできるので、適度な距離を保てるようになるかもしれません。
方法2 アカウントやアプリを削除する
第二に、SNSのアカウントやアプリを削除する方法があります。
強制的なやり方ですが、SNSのアカウントやアプリを消してしまえば、必然的にSNSを利用できなくなります。
1週間を目安に過ごしてみて、日常生活に支障がなければ、そのままSNSから離れてしまえばよいと思います。
ただ、いきなりアカウントを消去すると、フォロワーの人たちが心配するかもしれないので、簡単な挨拶を投稿しておきましょう。
方法3 専用アプリを使う
第三に、スマートフォンと距離を置く専用アプリを使う方法があります。
ここでは、「スマ禁」と「スマホをやめれば魚が育つ」の2つを紹介したいと思います。
スマ禁
設定した時間が終了するとAMAZONギフト券と交換できるポイントがもらえる。
スマホをやめれば魚が育つ
スマホを放置した分だけ魚が成長するのでゲーム感覚で楽しみことができる。
スマホから離れるだけで、Amazonギフトカードがもらえるなんて驚きのサービスですよね。達成具合に応じて自分へのご褒美を用意するのも、SNSを断ち続けるためには必要なのかもしれません。
SNS断ちのメリット
SNS断ちには、どのような効果があるのでしょうか?
ここでは、大きく3つのメリットについて説明していきます。
【SNS断ちのメリット】
- メリット1 時間が有効に活用できる
- メリット2 他人に振り回されなくなる
- メリット3 噂話に翻弄されなくなる
メリット1 時間が有効に活用できる
第一に、SNSに費やしていた時間を有効に活用できるようになります。
TesTee Labが公開する『【全年代対象】SNS利用に関する調査』では、5人に1人がSNSに1日1時間以上使っているというアンケート結果が出ています。
TesTee Lab『【全年代対象】SNS利用に関する調査』から引用(最終確認日:2020/4/29)
これを1年間に換算すると、365時間以上もSNSを見ていることになります。果たして、それだけの時間を費やして得られているものはあるのでしょうか?
時間は生まれてから死ぬまでの命といっても過言ではありません。SNS断ちをきっかけに、「自分の時間を何に使うべきなのか」を考えてみるのもよいかもしれません。
メリット2 他人の反応を気にしなくてもよい
第二に、自分の投稿に対する他人の反応を気にしなくてもよくなります。
自分の投稿にだれからも反応がないと、「無視されている」と感じてしまう人もいるはずです。なかには「自分は社会的価値のない人間かもしれない」と深刻に悩む人もいるかもしれません。
しかし実際のところ、芸能人や有名人でない限り、他人から日常生活に興味を持たれるユーザーは少ないと思います。
一般人でフォロワーと「いいね」の数が一致している人が滅多にいないように、ほとんどの人が無視される環境がSNSでもあるのです。
ただ、SNS断ちすれば、フォロワーからの反応に一喜一憂する必要がなくなるので気が楽になると考えられます。
メリット3 嘘や噂話に振り回されなくなる
第三に、嘘の情報や噂話に振り回されることが少なくなると考えられます。
残念なことに、SNSでは、根も葉もない噂話や他人を騙そうとするフェイクニュースが横行しています。
例えば、2016年4月に発生した熊本地震の直後、当時20代だった男性が、街中を歩いている写真と一緒に「おいふざんけんな、地震のせいで うちの近くの動物園からライン放たれんだが 熊本」とツイッターに投稿しました。
これが2万人以上に拡散して、熊本市内の動物園に問い合わせが殺到したのです。けれども、ライオンが脱走したという事実はありませんでした。男性は動物園の業務を妨害した罪で逮捕されました。
SNSから距離を置くことで嘘の情報に触れる機会そのものが少なくなるので、悪意のあるユーザーに騙される確率が下がるかもしれません。
SNS断ちのデメリット
SNSをやめるのは良いことばかりではありません。デメリットも少なからずあります。例えば、SNS断ちのデメリットとして次の3点が挙げられます。
【SNS断ちのデメリット】
- デメリット1 友人や知人のリアルタイム情報が分からなくなる
- デメリット2 マスメディアが報道しないニッチな情報を収集できない
- デメリット3 SNS限定のキャンペーンに参加できなくなる
これらのデメリットが自分の日常生活にマイナスな影響を及ぼす場合は、SNSをやめるのではなく、使い方を改善したほうがよいでしょう。
やり方次第で効果は変わる
SNSそれ自体に善悪はないと思います。あくまでもユーザーの使い方次第で良くも悪くもなる。それが道具の本質です。
だからこそ、利用者が日常生活のなかでSNSの良い側面を引き出して使うことが求められると思います。
とはいえ、SNSが自分にとってマイナスな影響をもたらしているのであれば、思い切ってやめることも大切でしょう。これを機会に、SNSとの距離感を見つめ直してみるのはいかがでしょうか?