スマホの普及に伴って、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が幅広い年代に受け入れられるようになりました。ただ、それと同時に、SNSそれ自体にネガティブな心象を持つ人たちもいるようです。
良い面もあれば、悪い面もある。これが物事の道理なのかもしれません。こうしたなかで、「SNSをしない人は賢い」という意見があります。一体、どういうことなのでしょうか?
この記事では、SNSをしない人に向けられるポジティブな価値観について考察しています。ツイッター、Facebook、インスタグラムなどのソーシャルメディアを活用している方たちにお役に立てば幸いです。
- SNSをしない人は賢いと思われる理由について考えるきっかけになる。
- かっこいいと言われる理由について検討する良い機会になる。
SNSをしない人は賢いと思われる理由
結論からいえば、SNSをしない人を一概に賢いと評価することはできません。なぜなら、SNSと距離を取る理由は個人によって違うからです。
そのため、「SNSをしない人が賢い」という意見は、ソーシャルメディアの負の側面に着目した人たちによる主観的なものだと思います。
とはいえ、そこには、どのような理由付けがあるのでしょうか? ここでは、大きく3つの仮説を立てて考察していきます。
その1 情報の質を冷静に評価している
第1に、「SNSをしない人が賢い」という意見には、その人たちがソーシャルメディアで投稿されている情報の質を冷静に評価していると考えている可能性があります。
インターネットでは、悪意のデマ情報が横行しています。特に、SNSは匿名性を隠れ蓑にして事実無根の嘘を垂れ流している人たちも少なくありません。
発言の責任が法的に問われない環境だからこそ、自由な意見を言えることも事実ですが、それによって社会が混乱状態に陥ることもまた事実です。その例が「インフォデミック」の問題です。こちらに関しては、以下のリンクから詳細をご確認ください。

こうした実情に対して、一定の距離を取っている人たちが利口に見えるのは、虚偽の情報に翻弄されていないという印象によるものだと思います。
その2 時間を有効に活用している
第2に、SNSをしない人は時間を有効活用しているという知的なイメージがあるのかもしれません。
TesTee Labが10代〜40代以上の男女1,367名対象に実施した『【全年代対象】SNS利用に関する調査』によれば、5人に1人が1日1時間以上利用していることが分かります。これを1年間に換算すれば、365時間です。時給1000円のバイトをすれば、365,000円を稼ぐことができる時間です。
TesTee Lab『【全年代対象】SNS利用に関する調査』から引用(最終確認日:2020/4/29)
もちろん、SNSの利用が必ずしも意味のないものだとは言えません。その人次第ではビジネスを生んだり、社会問題を解決したりする便利なツールになるといった一面もあります。
ただ、SNSをしないほうが利口だと思っている人たちは、ソーシャルメディアを利用することにあまり価値を感じておらず、この時間を別なことに使ったほうがよいと考えているのかもしれません。
その3 他人に影響されない自立したイメージ
第3に、SNSをしない人は他人に影響されない自立心を持っているように見えるのではないでしょうか。
簡単にいえば、自立心とは「自分で決める力」です。物事を決断するには、自分の頭で考えなければなりません。それができる人って、しっかりしていて賢く見える印象があるのかもしれません。
好きになるほどかっこいいのか?
また、「SNSをしない人がかっこよくて好き」という人たちもいるようです。たしかに、世間の情報を鵜呑みにせず、時間を大切にする自立した人ってモテる気がしますよね。
とはいえ、これも断定的には言えないと思います。性格はコインの裏と表のようなものです。例えば、時間を大切にする几帳面な人のなかには、神経質でイライラする性格を持っている方もいます。また、自立心が強すぎるあまりに、何でも自己で完結してしまう人もいるでしょう。
したがって、「相手がどういう人間なのか?」をSNSの利用という一部分から判断するのは相手に対する思い込みになりやすく、現実と理想のギャップに苦しむことになるではないでしょうか……。
SNSから離れる5つのメリット
SNSから離れるメリットには大きく5つあります。
- メリット1 時間を有意義に使えるようになる
- メリット2 他人の反応に影響されなくなる
- メリット3 デマ情報に騙されなくなる
- メリット4 誹謗中傷のトラブルを避けられる
- メリット5 睡眠の質が向上するかもしれない
こちらに関しては、次の記事にくわしくまとめているので参考にしてみてください。

何のために利用するのか
SNSをするも、しないも個人の自由です。社会の風潮に流される必要もなければ、否定的な意見に惑わされる必要もないと思います。「何のために利用するのか?」という目的を明確に定めた上で、自分らしく活用していくことが大切だと思います。





