SNSを見ないほうが幸せと言われる理由5選|メンタルに悪いのは本当か?

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今やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は生活に必要不可欠なインフラのひとつとして機能しています。実際、みなさんのなかにも、Twitterやインスタなどのソーシャルメディアを毎日のようにチェックしている人たちもいるはずです。

しかしながら、近年では、SNSに対するネガティブな意見も増えてきています。なかには、「ソーシャルメディアは人々を不幸にする」と言い切る人たちもいるくらいです。冷静に考えたときに、私たちにとってSNSを利用するのは不幸なことなのでしょうか?

この記事では、SNSを見ないほうが幸せと言われる5つの理由を考察しています。また、「メンタルに悪いのか?」という疑問についてもまとめているので、ソーシャルメディアとの距離感について悩んでいる人たちは参考にしてみてください。

目次

SNSを見ないほうが幸せと言われる理由5選

さて、SNSを見ないほうが幸せと言われるのは、どうしてなのでしょうか?

一概には言えませんが、その理由は大きく5つあると考えられます。

理由1 時間を奪われる

第1に、SNSを意味もなく閲覧する習慣ができることで時間が奪われるという理由があると考えられます。

昨今のソーシャルメディアはユーザーに次から次へとコンテンツを提案する仕組みになっています。例えば、TikTokを見ると、「おすすめ」並びにフォロー中のアカウントが投稿しているショート動画がスワイプするだけで無数に表示されていきますよね。

ユーザーからすれば面白い動画を見る機会が増えるので、はまりやすくなってしまうはずです。実際、気がついたら1時間以上経過していたという経験のある人たちもいるのではないでしょうか。

その結果、本来やるべきことが疎かになって生活全体の質が低下するといったネガティブな影響を受ける可能性もあるわけです。具体例を挙げると、テスト勉強に身が入らなかったり、資料作りの集中力が途切れたりすることもあり得るわけです。

理由2 他人と比べることで劣等感が芽生える

第2に、SNSを見ることで他人と自分を比べる機会が増えて劣等感が芽生えやすくなることで幸福度が低下するという理由があると考えられます。

いうまでもなく、私たちの日常生活では、良いこともあれば、悪いこともありますよね。しかし、Facebookをはじめとする実名で使われているソーシャルメディアでは、同級生の結婚や出産、仕事や学業の成功などのポジティブな出来事ばかりが投稿されている傾向がありますよね。

そのため、自分の人生がうまくいっていないときに閲覧すると、「どうして自分ばかりうまくいっていないのだろうか?」という憂鬱な気分になる人たちもいるはずです。「他人と比較してもどうにもならない」とわかっていても、SNSを通じて知り合いが幸せそうな姿を一方に見ると苦しくなるのは今の自分が不幸だからです。

さらに、スマホを見ているときの自分が一人であるときには「孤独感」に苛まれることもあるでしょう。

理由3 誹謗中傷の被害を受ける

第3に、SNSで誹謗中傷の被害を受けることによって不幸になる可能性があります

周知のとおり、Twitterなどの匿名で利用しやすいソーシャルメディアでは、他人の人格を傷つける発言が無数に存在します。特に、有名人が炎上したときには、集団で袋叩きするような現象が発生することも珍しくありません。事実を確認できる立場ではないのにもかかわらず、言葉の暴力が絶えないのです。

その牙は自分に向くことも十分にあります。それが少数だったとしても、悪口や暴言は心の中に残り続けます。そして、自分が弱ったときに自らを苦しめる呪いの言葉として精神を蝕んでいくのです。事実、それがきっかけで命を落とす人もいます。

理由4 形式的な繋がりばかりが増える

第4に、SNSは日常生活の人間関係だけではなく、不特定多数の個人と無尽蔵にネットワークが掲載されていくので、実生活には関わりが希薄な形式的な繋がりばかりが増えていく可能性を孕んでいます。その結果、孤独感を抱きやすくなるかもしれないわけです。

実際のところ、ソーシャルメディアの友達リストに入っているユーザーは「本当の友達」と呼べる存在なのでしょうか。いざという時に助け合える関係性であると言えるでしょうか。答えは「イエス」とは言えない人がほとんどだと思います。

もちろん、SNSに関係なく、年齢を重ねるに連れて過去の人間関係が途切れやすくなるので、必ずしもソーシャルメディアが不幸の原因であるとは言えません。けれども、現在、使用されている主要なSNSは、自分にとってかけがえのない友達との繋がりを記録するツールとしては機能していないのは事実だと思います。

理由5 コンプレックスが煽られる

第5に、SNSの広告でコンプレックスが煽られることによって幸せを感じづらくなる危険性があります

ネット広告のなかには、今の自分を否定して商品を紹介する類の宣伝がたくさんあります。

特に、美容分野では、人々を「醜さ」のカテゴリーに当てはめることで自己否定を促して改善策をお金で買わせるものに溢れています。さっきまでは気にしていなかったのに広告を見るとネガティブな気持ちになった経験のある人たちもいるはずです。

残念ながら、ブログやSNSは広告がないと収益化しづらいビジネスモデルです。当サイトでもインターネット広告を設置しているため、検索履歴によってはネガティブな広告が表示される可能性があるのでしょう。その意味では、一定の距離感を取って利用する必要があると思います。

SNSがメンタルに悪いのは本当か?

以上の理由を踏まえた上で、SNSがメンタルに悪いのは本当なのでしょうか?

結論から言えば、SNSがメンタルにネガティブな影響をもたらす可能性はあります。これに関しては、複数の研究でソーシャルメディアを利用することでうつ病や不安症のリスクが高まることが指摘されています。

おそらく、根本的な原因はSNSを見ることで生まれる劣等感や焦燥感が今現在の自分を否定することに繋がるからだと考えられます。だれだって、「自分は自分、他人は他人」と割り切れないほど意識してしまう人は存在しますよね。それが同級生や知り合いならば、優劣がリアルに付いてしまうので精神的に苦しむわけです。

人間の使い方がSNSの不幸を生み出す

しかし、本質的な話をすれば、SNSそれ自体に罪はありません。あくまでも、企業や個人などの利用者側の使い方によって不幸が生み出されることもあれば、幸福が生み出されることもあるわけです。

その意味では、SNSを見ないほうが幸せという問題については、Twitterやインスタを善用する文化が生まれることに加えて、悪いことを取締る法整備が必要です。

そして、一人ひとりがソーシャルメディアから情報を一方的に受け取るのではなく、「自分に必要な情報を選ぶ」という主体性を習得しないと、だれかに利用される側になってしまうのです。

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