Twitter

140文字の理由|たった数行のツイートが世界を動かす

なぜ、ツイートは140文字なのでしょうか?

Twitterのユーザーたちは、多くを語るには短すぎるけど、一言にしては長い「140文字」に色んな思いを込めて発信しています。そのなかには、#Metoo運動や#BlackLivesMatterのように、社会に大きな影響を与えるツイートもあります。

この記事では、ツイートが140文字である理由に加えて、たった数行のツイートが世界を変えてきた事例について紹介していきます。Twitterを利用している人のお役に立てば幸いです。

この記事を読んで得られること
  • ツイートの文字数が140文字である理由が分かる
  • ツイートが現実を動かす事例が分かる
  • ツイートのあり方について考えるきっかけができる

なぜ、140文字なのか?

woman in gray top

IT Media NEWSの『Twitterはなぜ、140文字なのか』の記事では、ツイートの文字数に関する由来について次のように書かれています。

「実はTwitterの140文字は、SMSの文字数制限から来ている」と近藤氏。SMSの文字制限(半角英数字)は160文字だが、20文字分をユーザー名の表示にあて、残りの140文字で自由につぶやけるようにしたという。

IT Media NEWS『Twitterはなぜ、140文字なのか』から引用(最終確認日:2020/5/14)

SMSとは「ショート・メッセージ・サービス」の略称で、携帯電話やスマートフォンの番号から短い文章を送受信できるものです。LINEが普及する前まではシンプルな連絡手段として使われていました。

Twitterが短文による情報発信を選択した理由として、記事の続きには次のようなことが述べられています。

米Twitter創業者のジャック・ドーシー氏は大学時代、図書館で日本のわびさびについての本を読み、物事を純化し、シンプルにすると本質が見えるという美意識に共感。「Twitterも、機能を増やすのではなく純化することで、人類に共通のものにたどりつけるのではないか」という思想で開発されているという。

IT Media NEWS『Twitterはなぜ、140文字なのか』から引用(最終確認日:2020/5/14)

文章は長くなるほど、読み手の解釈できる範囲が広がっていきます。すなわち、同じ文章でも内容の理解に差が出やすくなるのです。

逆に、内容が短ければ短いほどシンプルな表現になるので、読解力に差があったとしても誤解は生まれづらくなると考えられます。

もちろん、受け取る側の想像力によって意味は無限に広がっていきますが、筆者がいる以上、文章には真意があるはずです。それを正確に伝えるための方法として「純化」の可能性を追求しているのがTwitterといえるかもしれません。

実際に、私たちを日々、気づきを与え、励ましてくれる偉人たちの名言はシンプルなものが多くなっています。これは、彼らの生き様が言葉の本質を体現しているからだと思います。

実践なき言語でペラペラと語るよりも、全精魂をかけて生き抜いた人生が言葉の可能性を最大限に引き出してくれる。特に、思想哲学に関わることは芸術の世界と同じように、「だれがそれを話しているのか?」が大切なのではないでしょうか。

たった数行のツイートが世界を動かしてきた

白いシャツの男の浅いフォーカス写真

実際に、Twitterは世界に大きな影響を与えるソーシャルメディアとして使われています。ここでは、たった数行のツイートが世界を変えてきた事例をいくつか紹介していきます。

事例1 東日本大震災の「#」を使った救助要請

2011年3月11日の東日本大震災では、Twitterのハッシュタグを活用した救助要請が行われました。NHK政治マガジンの『災害時の「#救助要請」は救助につながったのか』では、家の2階に避難した女子高校生の話が掲載されています。

「どんどん水が流れてきて、家の2階に避難しました。『助けて!』と流される人の声が聞こえましたが、真っ暗で何も見えず、助けを求めてる人に何もできなかったことや、もしかしたら自分も助からないかもしれないと、とても怖かったです。朝になってようやく電波が通じるようになってツイッターをみると、友人たちが救助要請のツイートをしていることに気づきました。家族や近所の人の助けを求めようと、ツイートしました」(ツイートした女子高校生)

救助する人たちにもわかりやすいよう、ツイートには住所も書いた。助けを求めて4時間ほどたった午後1時過ぎ、家族は全員無事に救助された。
ツイッターが救助につながったかどうかはわからないものの、無事救助されたことに感謝しているという。

NHK政治マガジン『災害時の「#救助要請」は救助につながったのか』から引用(最終確認日:2020/5/14)

災害にような緊急時は、一分一秒の判断が生死を決することになります。今、自分に起きている状態をTwitterで拡散することによって命が救われた。彼女とその家族の世界を変えた事例といえるでしょう。

なお、ハッシュタグとは、#の後にキーワードをつけてツイートすることで、フォロワー以外の人にも投稿を発見しやすくする機能です。Twitterの検索エンジンに「#キーワード」を入れると、それに関連するツイートが検出されます。

これによって、救助隊員が「個人の具体的な状況」を察知して、「今すぐ、救助に向かうべきか」を判断できます。

一方で、福島第一原発事故に関する誤情報が拡散されるというインフォデミックも起こりました。これはSNSの負の側面として今後、対策が求められる社会問題です。インフォデミックに興味のある方は、こちらの記事をご覧ください。

インフォデミック 記事 アイキャッチ画像
インフォデミックとは何か?SNSで広がる善意が恐ろしい誤解を生む 新型コロナウィルスの感染拡大で世界中が混乱しています。健康被害だけではなく、経済への打撃も深刻化しています。 さらに、根拠のない...

事例2 #Me too運動が勇気ある告白を広げた

「#Me Too」とは、セクシャルハラスメントなど性的嫌がらせを受けた被害者がTwitterやInstagramで、「自分自身も同じ被害を受けたことがある」と告白する際に使用するハッシュタグです。

本来、被害を受けた側には加害者に責任を追求する権利がありますが、他の人に知られたくない問題に関しては沈黙せざるを得ないという問題があります。

しかし、勇気ある一人の声に同じ苦しみを背負っている人たちが続くことで、社会に強いメッセージを与えることができる。「#Me Too」は「あなたは一人じゃない」や「私も勇気を出して続きたい」といった拡声器機能があるといってよいでしょう。

ハラスメントに関する課題は山積していますが、加害者に善意を期待するよりも、被害者自身が団結して加害者を抑制する以外に現実的な解決方法はないと思います。

人は未来に向かって良くも悪くも変わっていく生き物ですが、可能性は結果を出してこそ証明される。どこか遠い理想ではなく、現実を直視して未来を理想に近づける努力が求められるのではないでしょうか。

事例3 #BlackLivesMatterで黒人差別に抵抗

「#BlackLivesMatter」とは「黒人の命は大切」という意味を示すハッシュタグです。黒人差別に対する講義を表すものとして使われています。

2014年8月9日、アメリカミズーリ州で黒人の少年マイケル・ブラウンさんが地元の白人警察官に射殺されました。彼はまだ18才の未来ある青年でした。

ブラウンさんは武器を持っていなかった。それにもかかわらず、なぜ殺されなければならなかったのか。翌日、同州ではブラウンさんの死をめぐって抗議運動が起こりました。これは白人警官の黒人に対する差別意識が生み出した殺人であると……。

そのときに「#BlackLivesMatter」のタグが付いたツイートが世界中に拡散されまし。なお、このタグは2013年にフロリダ州で黒人の少年が白人警官に射殺されたことをきっかけに使われるようになりました。

今後も黒人差別の問題が発生するたびに、「#BlackLivesMatter」で情報が発信されていくでしょう。つまり、ハッシュタグは歴史を背負いつつあるのです。

人間性は人種とは一切関係ない。差別が起きるのは「だれもが人間である」という事実を忘れているからだと思います。

そして、違いを克服しようとする勇気が失われたとき、社会は優劣のカテゴリーでマウントを取り合う野蛮なものへと堕落するのです。

言葉は世界を変える力を持っている

昼間の色とりどりの熱気球

たった数行のツイートであっても、世界を変える力を持っている。

マーティン・ルーサー・キング牧師もまた黒人差別反対運動の闘争に奔走した背景には、マハトマ・ガンディーの著書との出会いがあったといいます。

すなわち、ガンディーの言葉がキング牧師の未来を変えて、黒人として生まれた人たちの人生を変えた。

言葉とは不思議なものです。

私たちは、言葉に秘められる可能性を善導できるのか。それとも、人を傷つけるための道具として利用し続けるのか。

SNSが当たり前になった現代だからこそ、一人ひとりが言葉に込める価値観が問われているのではないでしょうか。

ABOUT ME
PENDELION編集部
PENDELION編集部はライター・構成担当・編集担当・グロースハッカーから成り立っています。専属のライターさんが執筆した記事に関しては、希望がある場合にのみプロフィールを掲載します。
一緒に読まれている記事