近年、有名人に限らず、インスタのアカウントを乗っ取られるというトラブルが続出しています。なかには、まさか自分が被害を受けるとは予想もしなかったと困惑している人たちもいるのではないでしょうか。
とはいえ、実際のところ、インスタのアカウントを盗まれた場合、どのようなことが起こるのでしょうか?
この記事では「インスタを乗っ取られたらどうなる?」という疑問について考察しています。また、乗っ取られたときに確認するやり方や対処法も紹介しているので参考にしてみてください。
- インスタの乗っ取りで起こることを知ることができる。
- インスタの乗っ取りへの対処法が学べる。
- インスタが乗っ取りに遭わないための防止策を講じる知識が身に付く。
インスタを乗っ取られたらどうなる?
さて、インスタのアカウントを乗っ取られたら、どうなるのでしょうか?
これに関しては、大きく4つの問題が発生すると考えられます。
インスタを乗っ取られたことで発生する4つの問題
- 問題1 アカウントにログインできない。
- 問題2 フォロワーに対して勝手にDMを送信される。
- 問題3 個人情報を盗まれる。
- 問題4 商品宣伝の写真がアップロードされる。
ここでは、それぞれのトラブルに関して紹介していきます。
その1 アカウントにログインできない
第1に、アカウントを乗っ取られてしまうと、自分の端末でログインできなくなる可能性があります。
その理由として、乗っ取り犯は所有者によってアカウントを回収されないように、パスワードや個人情報を変更することが挙げられます。
残念ながら、アカウントの登録情報が編集されてしまうと、取り戻そうにも手立てがありません。その意味では、アカウントを奪われたと気づいた時点で、できるだけ早く対処する必要があると言ってよいでしょう。
その2 フォロワーに勝手にDMを送信される
第2に、乗っ取りの犯人がフォロワーに勝手にDMを送信するという問題が起きるかもしれません。
いうまでもなく、アカウントを盗んだ人物は本人になりすますことができます。フォロワーのなかには、相手が偽物であると疑わない人たちもいるため、金銭を奪うために詐欺のメッセージに引っかかってしまうおそれがあるので注意してください。
例えば、「財布を紛失したからpaypayで送金してほしい!」あるいは「amazonギフトカードを購入してIDを教えてほしい」などのメッセージが送付される可能性があります。優しい人であれば、相手が困っているかもしれないと信じて対応することは十分に考えられます。騙されないように気をつけてください。
その3 個人情報を盗まれる
第3に、インスタを乗っ取られると、アカウントに登録している電話番号やメールアドレスなどの個人情報を盗まれてしまうおそれがあります。
その結果、個人情報から別のサービスに関するログイン情報が割り出されて、クレジットカードなどの経済的な損失を被るおそれのある情報が奪われてしまうかもしれないのです。万が一、身に覚えのない請求があった場合は、カード会社にすぐに連絡しましょう。
その4 商品宣伝の写真がアップロードされる
第4に、商品宣伝の写真が勝手にアップロードされることがあります。
具体的に言えば、乗っ取ったアカウントの信用を使って広告を挿入した写真や動画を投稿し、フォロワーからの購入を促そうとするわけです。過去の事例として、インスタを開いたら、サングラスで有名なレイバンの広告が投稿されていたという被害を受けたユーザーもいます。
乗っ取られたら通知はくるのか?
また、実際にアカウントを乗っ取られた場合、インスタから通知はくるのでしょうか?
結論から言えば、インスタでは、いつもと違う端末や地域からのログインがあると、アカウントに登録されているメールアドレス宛に不審なログインがあったことを知らせる通知が届きます。
加えて、「不審なログイン試行が検知されました」という通知が送られてくることもあります。
実際に、自分がログインした地域とは異なる場合は、画面に表示されている「自分が実行したものではない」を選択しましょう。
乗っ取られたことを確認する方法
なお、インスタのアカウントを乗っ取られたことを確認するには、どうすればよいのでしょうか?
その方法は大きく3つあると考えられます。
ここでは、それぞれのやり方について説明していきます。
方法1 ログインアクティビティをチェックする
はじめに、ログインアクティビティを定期的にチェックすることです。
ログインアクティビティとは、インスタにログインした端末、日時、場所が記録される機能のことです。
もし、身に覚えのない場所や日時のログイン履歴があったときは、第三者に不正ログインされている可能性があると判断できます。
ログインアクティビティについてくわしく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
方法2 インスタからのメールを確認する
続いて、インスタからのメールを確認することで、乗っ取られた事実を把握できることがあります。
実際に、第三者によってアカウントが奪われた可能性がある場合、インスタの運営から登録しているアドレス宛に「〇〇による新しいログインがありました」という内容のメールが届くことがあります。
もし、新しい端末でログインした覚えがないのであれば、乗っ取りの被害に合っているかもしれないので、迅速にアカウントを取り戻すための対応が必要です。
方法3 プロフィールページを定期的に確認する
最後に、自分のプロフィールページを確認する習慣を身につけることを推奨します。
その際に、プロフィールが変更されていたり、自分が投稿したことのない画像がアップロードされていたりするのであれば、アカウントが乗っ取られている可能性があるわけです。
乗っ取られたアカウントを放置してもよいのか?
加えて、乗っ取られたアカウントは放置しても大丈夫なのでしょうか?
恐ろしいことに、乗っ取られたアカウントを放置してしまうと、個人情報が流出するだけではなく、乗っ取りの犯人がフォロワーに対して詐欺をはたらく危険性もあるので注意してください。
客観的にみれば、盗まれたアカウントであっても、知り合いからすれば本人であるかのように感じるリスクは少なからずあるはずです。だからこそ、乗っ取りの疑いがある場合は、早急に対処することを心がけましょう。
乗っ取られたときの対処法
それでは、実際に、インスタのアカウントが乗っ取られたときには、どうすればよいのでしょうか?
その対処法は大きく4つあると言えます。
対処法1 アカウントを強制的にログアウトさせる
1つ目の対処法として、アカウントを強制的にログアウトさせることが挙げられます。
具体的には、パスワードを変更することでアカウントが自動的にログアウトされるので試してみてください。
詳細について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
対処法2 パスワードを複雑なものに変更する
2つ目の対処法として、パスワードを複雑な英数字の組み合わせに変更することが挙げられます。
特に、誕生日や同じ英数字の繰り返しなど類推しやすいものをパスワードにするのはやめましょう。
ちょっとした油断がハッキングのきっかけになるので、乗っ取り犯人が再びログインしないように想定しづらいパスワードを設定することを心がけましょう。
対処法3 別のSNSで乗っ取られたことを報告する
3つ目の対処法として、TwitterやLINEなどのSNSでインスタのアカウントが乗っ取られたことを報告することが挙げられます。
これによって、フォロワーや友人が自分になりすました乗っ取りの犯人による詐欺に巻き込まれるリスクを減らすことができると考えられます。
対処法4 警察や弁護士に相談する
4つ目の対処法として、インスタのアカウントが乗っ取られたことを弁護士や警察に相談することが挙げられます。とりわけ、経済的損失が発生していたり、名誉を傷つけられたりした場合は、専門家を頼ってみることを推奨します。
そもそも他人のアカウントを乗っ取る行為は犯罪行為です。したがって、各都道府県名の警察が設置している「サイバー犯罪相談窓口」で相談してみるのもよいでしょう。
なお、弁護士や警察に相談する際は、インスタを使っているスマホやPCなどの端末、不審な投稿やメッセージのスクリーンショットを印刷したプリントを証拠として持参してみましょう。
インスタの乗っ取りを防ぐ方法
以上のことを踏まえたうえで、インスタの乗っ取りを防ぐために次に挙げる4つのことを実践することを推奨します。簡単にできることばかりなので、ぜひ試してみてください。
インスタのアカウントを乗っ取りを防ぐ方法
- 方法1 URLが添付されたDMに反応しない。
- 方法2 開発元が不明な外部アプリとの連携は控える。
- 方法3 パスワードを定期的に変更する。
- 方法4 二段階認証の設定を完了させる。
これらの乗っ取り防止策を実行するだけでアカウントのセキュリティを向上させることができます。少々、手間がかかる設定もありますが、インスタを本格的に運用する企業の担当者やインフルエンサーの方たちは必須事項として把握しておくことをおすすめします。
乗っ取られたときは取り返す準備をしよう
アカウントが乗っ取られたときのは速やかに取り返す準備をしましょう。インスタを普段から利用していない人たちからすれば、乗っ取りなんて放っておけばよいのかもしれません。しかしながら、アカウントが悪用されてしまうと、フォロワーをはじめ知り合いに迷惑をかけるおそれがあります。
そのため、自分のアカウントを守ることは他人を保護することにもつながることを意識することが大切です。めんどくさいかもしれませんが、ちょっとした工夫でセキュリティを向上させることができるので試してみください。