当然ながら、私たちは生きる過程のなかで、さまざまな人と出会います。だからこそ、ときには、自分の理解が及ばない性格の持ち主と巡り合うこともあるでしょう。特に、「優しい」と「冷たい」という相反する感情が同時に存在するタイプとの付き合い方には悩む人たちもいるかもしれせん。
とはいえ、一時的に違和感を抱いたとしても、優しい姿を目にしていると、自分の判断に自信がなくなってきますよね。この記事では、優しいけど冷たい人の特徴4選を紹介しています。また、診断方法も掲載しているので、判断材料のひとつとして活用してみてください。
優しいけど冷たい人の特徴4選
さて、優しいけど冷たい人には、具体的にどのような特徴があるのでしょうか?
一概には言えませんが、ここでは、4つの特徴に焦点を当てて説明していきます。
特徴1 感情の起伏がほとんどない
第1に、優しいけど冷たい人は、感情の起伏がほとんどありません。
心の優しい人は喜怒哀楽の感情表現が豊かなものです。相手のために泣いたり、笑ったりする感情があるから、優しくできるわけです。
しかし、優しい素振りを見せるけれども、冷酷な人は感情が一定である傾向があります。すなわち、他人に対して興味がほとんどないため、気分を害されることが極端に少ないのです。とはいえ、人に親切にする行動を具体的に実行しているため、優しいと感じるわけです。
特徴2 他人との距離感を適切に保つ
第4に、優しいけど冷たい人は、他人と一定の距離を置いて付き合う傾向があります。
具体的に言えば、職場や学校では優しくて、仲良く話すこともありますが、プライベートでは全く交流できない可能性が高いのです。他人との会話では、相手の話題に合わせて適度な共感を示しながらも、自分の心の内や日常生活については控えめに語ります。
そのため、相手はどこか心の距離を感じて、「本当は冷たい人なのかもしれない」と思う可能性があるのです。私生活を共有しないのは基本的に人を信じていないのかもしれません。
特徴3 いざという時に助けてくれない
第3に、優しいけど冷たい人は、いざという時に助けてくれません。
彼らにとって優しさは処世術の一種であり、自分のために他人を思いやっている素振りを見せているだけです。そのため、自分にとってリスクが高い行動は控えると考えられます。すなわち、自分が被害を受けてまで優しくすることはないのです。
もし、試してみたければ、明らかに損をするような場面で頼ってみるとよいでしょう。とはいえ、自己犠牲の優しさを家族でもない相手に求めるのも過剰な欲求かもしれません。
特徴4 気持ちの切り替えが素早い
第4に、優しいけど冷たい人は、気持ちの切り替えが素早い傾向があります。
優しい人は特定の個人に対して興味・関心を持っていることが多いです。そのため、本人に不幸なことがあったら、優しい人もまた心を痛めて引きずられる可能性もあります。
しかしながら、冷たい人は相手と明確な線引きが存在するので気持ちを持っていかれることはありません。
例えば、今までは週一は必ず飲みに行って仲良く話していたけれども、会社を辞めた途端に全くコミュニケーションを取らなくなるなんてこともあります。すなわち、関わる前提のコミュニティがなくなった瞬間に本性が出るのです。
優しいけど冷たい人の診断方法
上記の特徴を当てはめる以外に、優しいけど冷たい人を診断するのに役立つ良い方法はないのでしょうか?
結論から言えば、プライドの有無を確認してみましょう。優しさを手段として利用している人は内心では他人を馬鹿にして、見下している可能性があります。だからこそ、本人の善意に対して具体的な疑問を呈したときの反応を見ることで心の大きさが一時的に垣間見えることがあります。
すなわち、偽善者は「自分の行動は間違っていない」という強く思っている可能性があるので、見下している相手から意見を言われると不愉快になる可能性があるわけです。もし、心に優しさを持っている謙虚な人間なら、あなたの意見から学ぼうとするでしょう。それができないのは、プライドがあるからです。
少し回りくどい確かめ方ですが、本記事で紹介した4つの特徴を当てはめてもよくわからないのであれば、思い切ってプライドの有無を確かめてみるのも方法のひとつでしょう。
都合の良い人が優しいわけではない
なお、自分にとって都合の良い人を優しいと勘違いしている人もいますが、イエスマンは処世術のひとつでしかありません。あなたは利害関係の対象であり、心の底から信頼されている可能性は低いと言えます。
本当に優しい人は本人のために厳しいこともちゃんと伝えてくれます。
もちろん、それが主観的であり、論理的に間違っているかもしれない内容だったとしても、「相手のために」という願いのために耳に痛い言葉もちゃんと言ってくれるんです。
優しさを身に纏っているだけの冷たい人は短期的かつ自分にとって面倒ではない範囲でしか親切を働きません。そして、いざという時には逃げ出します。日常的に見破れるように自らの人間性や経験を磨いていきましょう。