近年、若者世代を中心に「年賀状」の文化が消えつつあるといいます。インターネットやスマートフォンが普及した現代では、だれでも簡単にメッセージを送れるようになったので、避けられないことかもしれません。
こうした背景のなかで、若者世代を中心にSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で年末年始のご挨拶を投稿している人たちが増えています。
また、企業アカウントでは、広告宣伝を兼ねてクライアント向けにユニークな内容を発信しているところも少なくありません。この記事では、友達や社外の方たちに向けた挨拶の例文を紹介しています。日頃の感謝を込めた素敵な投稿で1年を締めくくってみませんか?
- SNSで年末年始の挨拶をする際の参考になる。
- SNS時代の新しいマナーや文化に対応できるようになる。
年末年始にSNSで挨拶する人に役立つ例文
Facebook、Twitter、InstagramなどのSNSでは、友達や会社関係など幅広いジャンルの人たちと繋がっています。そのため、年末年始のご挨拶を投稿する方たちも少なくありません。
また、法人アカウントを運用される方は、フォロワーに取引先やクライアントがいる場合、何にも挨拶しないわけにもいきませんよね。
とはいえ、SNSに慣れていない方たちからすれば、どんな挨拶をすればよいのか迷われるかもしれません。ここでは、Twitter、Facebook、インスタグラムの個人と企業のアカウントで実際に投稿されている例文を紹介していきます。
Twitterの場合
Twitterで年末の挨拶をする場合、「#年末のご挨拶」のハッシュタグをつけて投稿しましょう。まずは個人アカウントの例文から紹介していきます。
140文字という制限のなかで上手に文章を作るコツは、ポジティブでシンプルな表現にまとめることです。画像や動画を加えることもエンゲージメントを高めるのに有効だと考えられます。

続いて、企業アカウントでは、代表的な商品やサービスの画像や動画を上手に使った投稿が多くなっています。ここでは、アサヒ飲料、サッポロビールのツイートを見てみましょう!
また、年始の挨拶をする場合は、「#年始のご挨拶」を使いましょう。個人アカウントに関しては「あけましておめでとうございます」という挨拶が基本だと思いますが、企業の場合は登録キャンペーンやサービスなどを案内しているところもたくさんあります。
例えば、ユナイテッド・シネマ公式アカウントでは「映画初め」というキーワードを使って来館を促しています。また、北九州芸術劇場は、GIFを使ったおみくじ動画を作って投稿しています。こういう遊び心があるものも素朴で面白いと思われる方もいるかもしれません。
Facebookの場合
Facebookの場合は文字数に制限はありません。そのため、画像や動画などを合わせて、Twitterよりも具体的な内容を投稿できます。
例えば、くら寿司の年末のご挨拶は、米国子会社Kura Sushi USA,INC.が日本企業で初のNASDAQ Global Marketに上場したことを報告するなど自分たちが一年間で成し遂げたことを報告しています。また、ロッテリアのようにシンプルな投稿で締めくくっているところも少なくありません。


また、年始のご挨拶も年賀状のような感覚でシンプルに挨拶しているところもあれば、自家焙煎珈琲『天使のはしご』のように、飲食店であれば年明けのスケジュールを投稿することで既存のお客さんが利用しやすくなります。


インスタグラムの場合
インスタグラムは画像に特化したSNSなので、人々が注目するような写真が使われている投稿ほど「いいね」が集まっています。また、企業アカウントでは、初売りのキャンペーンを案内しているところもたくさんあります。
ここでは、実際に具体例を紹介したいと思います。


年末年始の挨拶を上手にするコツ
上記の例文を参照したうえで、年末年始の挨拶を上手にするコツを紹介します。
年末は1年の感謝を伝える
1年の終わりを締めくくるのに最も適した挨拶とは何でしょうか? 答えは必ずしもひとつではありませんが、365日という節目を無事に迎えられたのは普段、身のまわりで支えてくれる人たちがいるおかげだと思います。
挨拶の内容を迷われている方は、年末という機会を活かして、1年間の感謝をフォロワーの方たちに伝えてみてはいかがでしょうか?
年始は1年の目標を伝える
一方、1年の始まりに相応しい挨拶とは何でしょうか? 年の初めは「これから始まる」という感覚が高まるからこそ、目標を立てやすい時期だと思います。
その意味では、「この一年をどのように過ごしていくのか?」に関する抱負を投稿してみるのもよいかもしれません。
もちろん、「あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします」のテンプレートでもよいとは思いますが、見る側の視点からすれば、味気のないものに感じるかもしれません。
企業ならキャンペーンを企画すべき?
総務省統計局の『年末の消費支出-家計調査の結果より-』より引用(最終確認日:2020/9/)
総務省統計局の『年末の消費支出-家計調査の結果より-』によれば、12月は1年間のなかで最も支出が多い月というデータが出ています。
これは、クリスマスや年末年始という特別なイベントがあることによって、人々がお金を使いやすい状態にあるからだといってよいでしょう。
したがって、SNSを運用する企業はアカウントをフォローしているお客さんを対象にしたキャンペーンを企画するなど、積極的に購買行動を促すチャンスだと思います。
特に、今年は人混みを避けたがるお客さんも多いことが予想されるので、いち早くオンラインを取り入れて上手に活用したところから売り上げを増加させるのではないかと思います。
爽やかな挨拶は信頼を育む
挨拶はコミュニケーションの基本です。元気の良い爽やかな挨拶は信頼を育むといわれますが、SNSのようなデジタルな環境でも文章、写真、動画などを工夫して使えば、リアルと変わらずに素敵な挨拶ができるはずです。
気持ち良い挨拶をされて嫌な気分を感じる人は少ないと思います。これを機会に、1年の節目を感謝と抱負で迎えて、今日より明日をより良いものにしてはみませんか?