音声SNSのClubhouse(クラブハウス)を利用している方たちのなかには、自分の好きな芸能人や有識者の会話を録音したい人もいると思います。
とはいえ、もし、画面録画がClubhouseのルールで禁止されているのなら、最悪の場合、アカウントが凍結されてしまうおそれがあります。実際、Clubhouseで画面録画するのは規約違反なのでしょうか?
この記事では、Clubhouseが公開するガイドラインに沿って、画面録画の可否について解説しています。Clubhouseを利用する人たちの参考になれば幸いです。
- Clubhouseにおける画面録画の可否について正確な知識が得られる。
Clubhouseで画面録画するのは規約違反なのか?
Clubhouseで画面録画するのは規約違反なのでしょうか?
結論から言えば、事前に許可を得ることなく、ルームの会話を録音することは禁止されています。
これに関しては、Clubhouseが公開する『コミュニティ・ガイドライン』に明確に示されています。
【翻訳】
事前の許可なく、クラブハウスで得た情報を転写、記録、その他の方法で複製、共有することはできません。
【原文】
You may not transcribe, record, or otherwise reproduce and/or share information obtained in Clubhouse without prior permission.
Clubhouse『Community Guidelines』から引用(最終確認日:2021年2月9日)※PENDELION編集部で翻訳しています。
なお、iPhoneの画面録画をオンにすると、アプリ内で「スピーカーの許可なしに録音を共有することはコミュニティーガイドラインに違反します」という警告文が表示されます。
以上のことからも、Clubhouseを利用する人たちは、ルームの会話を録音しないように注意しましょう!
なぜ、録音が禁止されているのか?
そもそも、なぜ、Clubhouseでルーム内の会話を録音することが禁止されているのでしょうか?
その最大の理由は、利用者が安心して会話を楽しめる環境を作るためであると言ってよいでしょう。
言うまでもなく、だれかに発言を記録される可能性がある場所では、人々は本音を語ることができません。
また、発言の記録で数多くのトラブルが発生した場合、Clubhouseそれ自体がサービスとして存続できなくなるおそれがあります。
したがって、法的な理由を例外として、事業戦略的にも録音を許可すべきではないと考えられます。
録音は防げないのか?
しかし、ボイスレコーダーなどの外部の端末を使ってルーム内の会話を録音して、YouTubeなどにアップロードする悪質なユーザーも出始めています。
残念ながら、ルームを「Open」に設定している場合、悪意のある第三者が自由に参加できるようになってしまうので、会話の録音を防ぐことは現実的に難しいと言わざるを得ません。
そのため、ぶっちゃけ話をする場合は、ルームを「Closed」に設定して信頼できるユーザー同士で会話したほうがよいでしょう。
もちろん、リスナーからすれば、本音を聴ける貴重な機会ではありますが、Clubhouseが会話の安全性を保証できない以上、普段、話せないことを公に語るような場所とは言えません。
会話の性質を選択しよう
自宅にいながら、不特定多数の人たちと会話を楽しめるClubhouseは、現代に適した画期的なサービスです。
しかしながら、使い方を間違えると、日常生活の信頼関係を破壊するおそれがあります。Clubhouseのユーザーは本音を語るのに相応しい場所なのかを冷静に判断していく必要があります。
その意味では、ルームの種類に応じて会話の性質を上手に選択する人たちが今後、クラブハウサーとして栄えていくのではないでしょうか。