Twitter(ツイッター)の検索エンジンで「#運び募集」と検索すると、比較的簡単な業務内容で高額な報酬のアルバイトを見かけることがあります。お金がなくて困っているときは、「ラッキー」と思うかもしれませんが、知らないうちに犯罪に巻き込まれている危険性があります。
この記事では、Twitterの闇バイトについて解説しています。「これくらい大丈夫」といった油断が取り返しのつかない過ちを犯すことになって、人生を棒にふるってしまわないように気をつけてください。
- 闇バイトの危険性について学べる。
Twitterの闇バイトとは?
Twitterの闇バイトとは、犯罪やモラルに反する行為を手伝う代わりにお金を受け取ることです。闇バイトを取り扱う業者は、公では決して募集できないからこそ、SNSの匿名性を使って金銭に困窮した人たちを集めています。
具体的には、次のような仕事があります。
- 受け子:特殊詐欺で奪った現金を受け取る仕事
- 出し子:特殊詐欺によってATMで振り込まさせたお金を引き出す仕事
- 口座売買:銀行口座を開設して売る仕事
- アカウント売買:指定されたプラットフォームのアカウントを作成して販売する仕事
- デリバリー:不純異性交遊を目的とする派遣
上記のいずれも犯罪あるいはモラルに反する行為です。
常識外れの高時給で誘ってくる
闇バイトは犯罪に加担する恐ろしい行為です。そこに関わること自体が大きなリスクであることを忘れないでください。
反社会的勢力は、闇バイトのリスクと引き換えにして常識外れの高時給で誘ってきます。
とはいえ、お金に困っている人たちからすれば、「日給で10万円稼げる」と耳にしたら、ついつい手を出したくなるのではないでしょうか……。
金銭的に追い詰められると、目先のことしか考えられなくなるのが人間の性であることを思えば、闇バイトに応募したくなる気持ちも理解できなくはありません。
しかし、犯罪行為に手を染めてしまえば、目先ではなく一生涯、取り消すことのできない問題として苦しむことになる可能性があります。もし、自分の行動をきっかけに、騙された人が自殺した場合、あなたはそれを知っても、毎日を笑顔で過ごすことができるでしょうか?
実際に、闇バイトで逮捕された人の裁判を傍聴した様子を記述した記事があるので、興味のある方はこちらも参考にしてみてください。
運び募集などのハッシュタグで付いている
闇バイトの募集投稿は「#運び募集」などのハッシュタグが付いていることが多いです。その他にも、次のようなタグが記述されているので、参考にしてみてください。
- #運び
- #保証金なし
- #グレー案件
- #ホワイト案件
- #資金調達
- #お金に困ってます
- #お金貸します
- #仕事紹介
- #即金
- #裏仕事
- #闇仕事
- #裏案件
- #闇案件
- #運び
- #受け子
- #出し子
- #UD
なお、警察をはじめとする特殊詐欺防止に関わる人たちは、闇バイトの募集業者が使っているハッシュタグを逆に活用して、危険性を訴えるツイートを行っています。
一時のお金を得る代わりに一生の闇に落ちる
たしかに、闇バイトは普通に働くよりも、短期間でお金をたくさん稼げるかもしれません。しかしながら、その代わりに一生の闇に落ちます。すなわち、「ばれたらどうしよう……」とそわそわした気持ちで、常に焦りながら生活することになるわけです。そのような気持ちで毎日を過ごして幸せになれるわけがありません。
むしろ、より一層、精神的に追い詰められていくのではないでしょうか。自分で自分の首を締めるまえに、生活保護を受給したり、家族に相談したりするなど、現状を解決する手段を模索してみましょう。
もちろん、それができたら苦労しないとため息をつく人たちもいるかもしれませんが、同じような状況に陥る人たちのなかでも真っ当に人生を送っている方たちもたくさんいます。そこには、最後まで諦めない粘り強さが少なからずあるはずです。
自分を諦めて、安易に危険なことに身を投じる考え方それ自体を変革すべきです。あと一歩の精神で挑戦し続けて、困難に負けない生き方を身につけましょう。