SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使ったマーケティングで成果を出すためには「エンゲージメント」が重要です。
ただ、カタカナの用語は意味が分かりづらく、エンゲージメントといわれてもイメージしづらいですよね……。
この記事では、「Twitterのエンゲージメントとは何か?」を解説したうえで、目標を定めてCVRを高める方法を紹介します。Twitterを活用したマーケティングを検討している方のお役に立てば幸いです。
- エンゲージメントの意味を理解できる
- Twitterでエンゲージメントを確認する方法が分かる
- エンゲージメントを高める方法を学べる
目 次
エンゲージメントとは?

エンゲージメント(engagement)とは、商品やサービスに対するユーザーの愛着度や信頼を意味する用語です。Twitterの分野でいえば、投稿者やツイートがユーザーに支持されている状態のことをいいます。
SNSはインターネットを介して人間関係をつくるサービスです。そのため、ユーザーからの信頼度が高まることで影響力が増大します。
例えば、Twitterを活用して商品を売ろうと思っても、ユーザーから信頼されていなければ効果は出ません。
逆に、多くの人たちが注目するアカウントが「この商品は素晴らしい!」という情報を発信すると、フォロワーたちは「この人がいっているんだから間違いない」と思って商品を購入する確率が高くなると考えられます。
以上のことから、エンゲージメントはSNSマーケティングを行う上で、とても重要な指標となっているのです。
エンゲージメント率を計算するには?
エンゲージメント率とは、投稿者に対するユーザーの信頼を数値化したものです。Twitterの場合、エンゲージメント率は次の計算式から測定されます。
エンゲージメント総数÷インプレッション=エンゲージメント率
エンゲージメント総数とは、ユーザーが「いいね」やリツイートなどツイートに対して反応した項目の合計を表しています。インプレッションは、投稿が端末で表示された回数のことです。
エンゲージメント総数をインプレッションで割ることで「どれだけのユーザーが投稿に反応しているのか?」を化できます。
なお、エンゲージメント総数の各項目は以下のボックスを確認してください。
- アプリインストールトライ::ツイートのカードからアプリをインストールするためにクリックした回数
- アプリ表示:ツイートのカードからアプリを表示するためにクリックした回数
- 詳細のクリック数::投稿の詳細を確認するためにツイートをクリックした回数
- 埋め込みメディアのクリック数:ツイートに添付された画像や動画を表示するためにクリックした回数
- フォロー:ユーザーがツイートから直接フォローした回数
- ハッシュタグのクリック数:ツイート内のハッシュタグをクリックした回数
- 送信されたリード数:ツイートのリードジェネレーションカードから利用者が個人情報を送信した回数
- いいね:ユーザーがツイートをいいねした回数
- リンクのクリック数:ツイート内のリンクまたはカードをクリックした回数
- 固定リンクのクリック数:ツイートの固定リンクをクリックした回数(パソコンのみ)
- 返信:利用者がツイートに返信した回数
- リツイート:利用者がツイートをリツイートした回数
- メールで共有:利用者が別の利用者にツイートをメールで送信した回数
- プロフィールのクリック数:投稿者の名前、ユーザー名、またはプロフィール画像をクリックした回数
また、ツイートから自分のウェブサイトに誘導する場合は、次の計算式で効果を測定できます。
リンクのクリック数÷インプレッション=リンクへ誘導できた割合
これらの数字を比較することでTwitterを活用したマーケティングのPDCAサイクルを回すことが可能になります。
フォロワー数が多い≠エンゲージメント率が高い
フォロワーの数が多いからといってエンゲージメント率が高いとはいえません。近年では、フォロワーを購入して見せかけのインフルエンサーを演じている人たちもいます。いわゆる、「水増しインフルエンサー」です。
フォロワー1万人と聞くと、「この人は影響力があるんだ……」と思われる方もいるかもしれませんが、フタを開けてみたら中身がないアカウントもあるので注意してください。
大切なのは「ユーザーにとって有益な投稿をしているのか?」という事実です。人の役に立っているからこそ信頼が生まれるので、エンゲージメント率は上昇します。
も数字だけ追いかけているアカウントであれば、エンゲージメントはたいして高くないと予想できます。実際、フォロワー3万人に対して「いいね」が10しかない内容を投稿しているアカウントは数多く存在しています。
なお、フォロワーを買うリスクについ興味のある方は、こちらの記事をご覧ください。

ツイートアクティビティでエンゲージメントを確認しよう
Twitterでエンゲージメントを確認する方法は簡単です。
- ステップ1:ツイートアクティビティを確認したい投稿をクリック
- ステップ2:「ツイートアクティビティを表示」をクリック
- ステップ3:すべてのエンゲージメントを表示

これだけの操作でエンゲージメントを確認できます。
それでは、試しにPENDELIONのツイートのエンゲージメント率を計算してみみましょう。
このツイートはインプレッションが「426」で、エンゲージメント総数が「51」なので、計算式は「51÷426」です。
この答えが「0.119……」なので、このツイートのエンゲージメント率は「約12%」と算出されます。
エンゲージメント率を高める3つの方法
エンゲージメント率を高めるにはどうすればよいのでしょうか? ここでは大きく3つの方法を紹介します。
方法1 投稿ジャンルを決める
投稿ジャンルを決めなければ、「だれにどのような情報を発信するのか?」といった具体的な方向性が定まりません。
Twitterでは有力な情報を発信する人たちがいっぱいいます。すなわち、SNSの世界も情報の質をめぐって競争が行われているのです。
そのため、自分の強みを明確にして情報発信の軸を定めて、「この人をフォローすれば、こういう情報が得られる」というユーザーの期待度を高めることでエンゲージメント率は高まっていきます。
方法2 フォロワーのニーズを分析する
また、「フォロワーがどういう情報を求めているのか?」というニーズを分析することが大切です。
例えば、ケーキが食べたい人を集めてラーメンの話をしても、だれも興味を持ちません。いうまでもありませんが、ケーキを食べたい人にはケーキの話を提供することが一番なのです。
さらに、ケーキのなかでもチーズケーキが好きな人たちが集まっているのか、それともモンブランが好きな人たちが集まっているのかで発信すべき情報は変わります。
求めるものを与える。これがビジネスの王道であり、エンゲージメント率を高める情報発信の基本だといえるでしょう。
方法3 画像や動画を使って情報を発信する
画像や動画を使うことでユーザーに情報をより伝えやすくなります。文字ばかりの単調なデザインだと見過ごされてしまうリスクがあります。
特に、Twitterのタイムラインにはフォローしているアカウントの投稿が山のように溢れているので、「目にとまりやすいもの」を添付することで、ユーザーが反応しやすくなるのです。
ブログでいえば、アイキャッチ画像がエンゲージメントに影響すると考えられます。
目標を定めてPDCAを回そう!
エンゲージメント率を高めるためには、目標を具体的に定めて、データを取得しながら、PDCAサイクルを回すことが重要です。
「一体、何が悪かったのか?」そして「何が効果があるのか?」を自分で追求することでユーザーに適した投稿のあり方が見えてくるはずです。
地道な作業ですが、一つひとつの課題をクリアしてTwitterの情報発信をより良いものにしましょう!