Twitter(ツイッター)には、「空リプ(エアリプ)」という独特のコミュニケーションが存在します。言葉だけ見ると、意味や読み方がよく分からない人たちも多いのでないでしょうか。
また、空リプは使い方を間違えると、ユーザーから「うざい」と嫌われてしまうおそれがあるので注意が必要です。改めて、Twitterを利用する上で、空リプに関する理解を深めておくとよいでしょう。
この記事では、空リプの意味や読み方を解説しています。また、空リプが「うざい」と言われる心理についても考察しているので、初心者の方たちは参考にしてみてください。
- 空リプ(エアリプ)の意味や読み方について学べる。
- 空リプがユーザーから「うざい」と嫌われる理由が明らかになる。
- 「空リプは検索できるのか?」という疑問が解決する。
空リプ(エアリプ)とは?
空リプとは、相手の投稿に返信するのではなく、自分のツイートで意見を述べることを意味しています。空リプの読み方は、「エアリプ」あるいは「ソラリプ」です。
通常のリプは特定の投稿に対する返信であるため、「@ユーザー名」が自動的に加わって送信されます。けれども、空リプはメンションを付けずに自分の投稿としてアップロードされるため、相手がツイートの存在に気づかないことが多いといった特徴があると言えるでしょう。
空リプという言葉が使われ始めた時期は不明ですが、「空中リプライ」を省略して「空リプ」と言われるようになりました。なお、カタカナで「エアリプ」と表記されることもあります。
空リプのやり方
さて、空リプは具体的にどのような方法で行われるのでしょうか?
そのやり方は至ってシンプルです。
空リプのやり方
- ステップ1 特定の投稿を閲覧する。
- ステップ2 投稿に対する返信を「@ユーザー名」を付けずに自分のツイートでアップする。
実際のところ、Twitterの利用者はニュースやトレンドを見て、感想をツイートすることがあります。意図的ではないにせよ、それもまた立派な空リプであると言えるでしょう。その意味では、空リプはTwitterにおいて当たり前の行動なのです。
空リプがうざいと言われる3つの心理
一方、空リプに対して「うざい」と不快感を表明するユーザーもいます。例えば、Twitterで「空リプ」を含むツイートを調べてみると、次のような投稿が見つかります。
しかしながら、どうして空リプは「うざい」と言われてしまうのでしょうか?
その心理的背景は大きく3つあると考えられます。
空リプがうざいと嫌われる心理
- 心理1 空リプで悪口を言われたことがムカつく。
- 心理2 言いたいことを陰で言うのは卑怯。
- 心理3 本人が気づくところにあるのが陰湿。
ここでは、それぞれの理由について説明していきます。
心理1 空リプで悪口を言われたことがムカつく
第1に、空リプで悪口を言われたことがムカつくという理由があります。
いうまでもなく、だれだって自分の知らないところで非難されたら、嫌な気持ちになりますよね。まさに、空リプはメンションを付けないからこそ、相手が気づかない場所で愚痴や誹謗中傷を言っているような状態になりやすいと言えます。
とりわけ、フォロワーが空リプで自分の投稿に対するネガティブな発言をアップロードしている場合、本人のタイムラインでツイートが流れてくるので、「これって、自分に対する嫌味だ」と気づかれてしまいます。その結果、相手は不快な気持ちになって「うざい」と思うわけです。
残念ながら、TwitterをはじめとするSNSは悪口や誹謗中傷の温床になっています。匿名性に隠れて言いたい放題のユーザーもいるので、くれぐれも気を付けてください。
心理2 言いたいことがあるのに陰で言うのは卑怯
第2に、言いたいことがあるのに陰で言うのは卑怯であるという心理が挙げられます。
たしかに、相手から不満を抱かれているだけならまだしも、空リプで陰口として投稿されている事実を知ったら、大抵の人は不快な気分になるでしょう。
もちろん、この世には堂々と自分の意見を伝えられない人たちもいます。とはいえ、鍵垢以外の投稿は、だれでも閲覧できます。
したがって、本人に対して文句を言えないのであれば、相手にバレないように徹底しないと、人間関係のトラブルに発展するおそれがあるので注意しましょう。
心理3 本人が気づくところにあるのが陰湿だから
第3に、本人が気づくところに投稿しているのが陰湿であるため、「うざい」と言われることがあります。
繰り返しになりますが、非公開のアカウントによるツイート以外は原則として、だれでも見ることができます。それにかかわらず、相手にわかる場所で悪口を言うのは陰湿と捉えられても仕方がないでしょう。むしろ、本人にわかるように意地悪で空リプするユーザーもいるので、相手を選んでフォローすることを推奨します。
空リプは検索できるのか?
なお、自分の投稿に対する空リプは検索できるのしょうか?
結論から言えば、Twitterには空リプを検索する仕組みは存在しません。その意味では、ほとんどの場合はタイムラインから空リプは発見されていると言ってよいでしょう。メンションがない以上、検索システムから発見するのはほぼ不可能です。
あるいは、Twitterで仲の良い人たちが空リプの存在を知らせてくれることもあるかもしれません。とはいえ、「知らぬが仏」という諺もあるように、悪口を言われていた事実は聞かないほうが幸せなのではないでしょうか……。
自分のことを言っている場合に反応してもよいのか?
また、空リプが明らかに自分のことを言っている場合、相手に対して反応してもよいのでしょうか?
これに関しては、ネガティブな内容以外であるならば、相手の空リプに対して返答するのもよいでしょう。特に、自分のツイートに対する建設的な意見であるならば、会話が盛り上がってお互いに得るものがあるかもしれません。
悪口や誹謗中傷の場合は、無視するのが一番よいと思います。もちろん、陰口を言われてイライラする気持ちは理解できますが、コメント欄で言い合いしたところで時間の無駄です。加えて、勘違いの可能性も決して0ではないので、不毛なやり取りをするのはやめましょう。陰口を言う人とは付き合わないほうが人生が豊かになるはずです。
悪口はやめよう
Twitterは自由な言論空間ですから、空リプの使い方はユーザーの人柄によって大きく変わります。とはいえ、相手が見て不快になるような悪口はやめましょう。客観的に見ても、他人の陰口をツイートするような人とは付き合いたくありませんよね。
もちろん、人間である以上、愚痴のひとつも吐きたくなる心情はよく理解できます。けれども、インターネットは公開の場です。そのことを理解したうえで、言葉を選ぶ習慣を持たなければ、自分が損をする立場になってしまうかもしれません。