Twitterを利用している人たちのなかには、自分や他人のアカウントを消してもらいたいと思っている方もいるはずです。
例えば、機種変更でアカウントにログインできなくなったり、誹謗中傷などの嫌がらせを繰り返す迷惑なアカウントが存在していたりするならば、なんとかしてアカウントを消去する方法を知りたいですよね。
とはいえ、Twitterのアカウントを削除してもらうことはできるのでしょうか?
この記事では、Twitterのアカウントを削除してもらう方法を解説しています。アカウントの所有者によってやり方が異なるので、Twitterを利用している人たちは参考にしてみてください。
- Twitterのアカウントを削除してもらう方法が分かる。
- 削除依頼が却下されたときの対処法を学べる。
- 自分に不都合なアカウントを消し去ることができるかもしれない。
Twitterのアカウントを削除してもらう方法
さて、Twitterのアカウントを削除してもらうには、どうすればよいのでしょうか?
その方法は自分と他人のアカウントによって異なります。
ここでは、それぞれのやり方について説明していきます。
自分のアカウントを削除してもらう場合
機種変更でアカウントにログインできなくなったり、メールアドレスやパスワードなどの情報を忘れたりするなどして、自分のアカウントを使えなくなった場合、いっそのこと消去したいと思う方もいますよね。
実際のところ、どうすれば自分のアカウントを消してもらえるのでしょうか?
そのやり方は次のとおりです。
自分のアカウントを削除してもらう方法
- ステップ1 お問い合わせから「アカウントへのアクセスに関する問題」を選択する。
- ステップ2 「アカウントを削除または解約したい」を選択する。
- ステップ3 「亡くなられた利用者や自身での対応が難しい利用者のアカウント削除に関する問い合わせ」を選択する。
- ステップ4 「アカウント所有者自身での対応が難しい場合」を選択する。
- ステップ5 氏名・メールアドレスを入力する。
- ステップ6 「当該アカウント所有者との関係」で「その他の関係者」を選択する。
- ステップ7 削除してもらいたいアカウントのユーザー名を入力する。
- ステップ8 その他の情報でアカウントの削除依頼を行う理由を記述して「送信」を押して完了。
上記の手続きが完了したら、Twitterのサポートチームから返信が来るまで待ちましょう。
ただし、以下のヘルプセンターの文章から分かるように、登録したメールアドレスが分からない、もしくは機能しない場合はアカウントを停止させることができません。
アカウント停止は、そのアカウントの所持者であることが確認の取れた人物が実行する、または、そのアカウントの所持者であることが確認の取れた人物から依頼されて実行する場合にのみ有効です。確認されているメールアドレスからTwitterに連絡できない限り(またはアカウントで認証済みのモバイル端末の電話番号にアクセスできない限り)、Twitterは利用者のアカウント削除に対応できません。
Twitterヘルプセンター『アカウント削除のヘルプ』から引用(最終確認日:2021年12月6日)
なお、メールアドレスがわからない場合は、アカウントを6ヶ月以上ログインしないで放置することで自動的に削除してもらえる可能性があります。これに関しては、Twitterのヘルプセンターでは次のように記述されています。
Twitter社のヘルプセンターのページでは以下のように記述されています。
アカウントの作成後は、積極的にログインしてTwitterをご利用ください。アカウントをアクティブな状態に保つには、少なくとも6か月ごとにログインするようにしてください。アクティブでない期間が長期にわたると、アカウントが恒久的に削除される場合があります。
Twitterヘルプセンター『運営の痕跡がないアカウントに関するポリシー』から引用(最終確認日:2021年12月6日)
アカウントの自動削除に関する詳細について興味のある方は、こちらの記事をご覧ください。
他人のアカウントを削除してもらう場合
一方、他人から嫌がらせを受けたり、誹謗中傷されたりするような場合、相手のアカウントを削除したいと思う人たちもいるはずです。果たして、他人のアカウントを消してもらうことはできるのでしょうか?
これに関しては、相手がTwitterのルールに違反している事実を客観的に証明できる情報を残したうえで、以下の手順でアカウントの削除依頼を進めてください。
他人のアカウントを削除してもらう方法
- ステップ1 ヘルプセンターの「オンライン上の嫌がらせについて」のページにアクセスする。
- ステップ2 「報告するタイミング」の見出しに記載されている「こちら」を選択する。
- ステップ3 「あるアカウントが私または他の誰かに嫌がらせをしています」の項目を選択する。
- ステップ4 報告する内容の対象を「自分のアカウント」に設定する。
- ステップ5 自分のユーザー名とメールアドレスを入力する。
- ステップ6 削除してもらいたい他人のアカウントが使っているユーザー名を入力する。
- ステップ7 Twitterのルールに違反している証拠となるURLを可能な限り追加する。
- ステップ8 状況の詳細と法的な手続きを取る意思があることを記述して「送信」を押す。
上記の申請が完了したら、Twitterのサポートチームから連絡がくるまで待ちましょう。
他人のアカウントに対する削除依頼が認められるポイント
さて、他人のアカウントに対する削除依頼が認められる事由には、どのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、大きく3つのポイントを紹介していきます。
ポイント1 誹謗中傷を受けた
第1に、他人から誹謗中傷を受けている場合、削除依頼が認められる可能性が高いと言えます。
これに関しては、Twitterのルールで攻撃的な行為を禁じる内容が明記されています。
攻撃的な行為/嫌がらせ: 特定の人物を標的とした嫌がらせに関与したり、他の人にそうするよう扇動したりすることを禁じます。これには、誰かが身体的危害を被ることを願う、または望むことも含まれます。
Twitterヘルプセンター『Twitterルール』から引用(最終確認日:2021年12月6日)
上記の引用にある「攻撃的な行為」とは、暴言を吐くだけではなく、悪事を捏造して周囲に言いふらすことも含まれています。要するに、ユーザーの尊厳を傷つける言動全般が対象になると言ってよいでしょう。
ポイント2 なりすましの被害を受けている
第2に、なりすましの被害を受けている場合は、他人のアカウントであっても削除してもらえると考えられます。
Twitterのルールでも、なりすまし行為の禁止が明確に定められています。
なりすまし: 誤解や困惑を招いたり、他者を欺いたりするような方法で、個人、グループ、組織になりすます行為を禁じます。
Twitterヘルプセンター『Twitterルール』から引用(最終確認日:2021年12月6日)
なりすましは自分の社会的地位を傷つけるおそれのある危険性があります。
そのため、アカウントを見つけたときは放っておくことはせずに、必ず削除依頼の申請を行いましょう。
ポイント3 個人情報を無断で晒された
第3に、個人情報を無断で晒された場合、他人のアカウントに対する削除申請が認められると推定されます。
他のユーザーの個人情報(自宅の電話番号や住所など)を、明確な許可を受けずに公開または投稿することは禁じられています。同様に個人情報を公開すると脅迫する行為、または他者にこれを促す行為も禁止します。
Twitterヘルプセンター『Twitterルール』から引用(最終確認日:2021年12月6日)
上記の引用からも明らかなように、本人から許可を得ずに個人情報を公開する行為は禁止されています。これに関しては、ネット社会全般でやってはいけない危険な行為であると言ってよいでしょう。
近年、SNSを通じて住所を特定されて嫌がらせの被害を受けるといった事件も発生しています。実際に、個人情報をバラされてしまった場合は、相手に対して毅然と対応しましょう。
アカウントの削除依頼が認められない原因
一方、サポートチームに対してアカウントの削除依頼を申し込んだけれども、承諾されなかった方たちもいると思います。
果たして、アカウントの削除してもらえない原因は何なのでしょうか?
その理由は大きく3つあると考えられます。
ここでは、それぞれの要因について説明していきます。
原因1 本人であることを証明できない
第1の原因として、本人であることを証明できないことが挙げられます。
アカウントの削除依頼は所有者のTwitter上における権利に関わる重要な手続きです。
そのため、申請が本人あるいは代理人によってなされていることが確実に証明できる状態でなければ、サポートチームはアカウントの削除を代行することはできません。
そのため、アカウントに紐づくメールアドレスや電話番号は必ず現在、使っているもので登録しておきましょう。
原因2 Twitterのルールに違反していない
第2の原因として、他人のアカウントがTwitterのルールに違反していないことが挙げられます。
仮に、あなたが相手の投稿で嫌な気分にさせられたとしても、Twitterのルールに照らし合わせたときに違反行為に該当しなければ、サポートチームはアカウントの削除依頼を承諾するわけにいきません。
もし、証拠が不十分な状態でアカウントを消去したとしたら、Twitterのプラットフォームに対する信頼は失墜するでしょう。
Twitterは以下の基本原則を公表しています。
Twitterのミッションは、言語や文化などの障壁なく、誰もがアイディアや情報を即時に作成、共有し、意見や信念を表現する場所を提供することです。
表現の自由は人間の権利です。すべての人に意見があり、それを発言する権利があります。Twitterの役割は、さまざまな考えを自由に表現できる、公共の会話の場を設けることであると考えます。
Twitterヘルプセンター『暴言や脅迫、差別的言動に対するTwitterのポリシー』から引用(最終確認日:2021年12月6日)
上記の引用からも明らかなように、Twitterはできるだけユーザーの発言を制限せず、自由に発信をしてもらいたいと考えています。そのため、あるユーザーが多少過激な発言をしていても、そのアカウントがTwitterルールに抵触していないのならば、削除依頼が通らない可能性は十分にあるということです。
原因3 法的な問題が見当たらない
第3の原因として、削除依頼の対象となるアカウントに法的な問題が見当たらないことが挙げられます。
相手が法律を遵守してTwitterを運用している限り、自分が気に食わないからといってアカウントを削除させることはできません。所有者を無視して強制的にアカウントを消してもらうには、本人が認めざるを得ない明確な根拠と理屈が必要です。
Twitterのサポートチームが削除申請を却下したということは、その内容を認めるに値する十分な情報がなかったと言えます。そのため、自分あるいは他人のアカウントの削除を頼むときは、必要な情報を集めて状況をくわしく説明することを心がけましょう。
専門家に相談しよう
もし、Twitterのルールや法律に違反しているにもかかわらず、アカウントを削除してもらえないときは弁護士をはじめとする専門家に相談してみましょう。
近年では、SNSのトラブルを専門とする弁護士事務所もいくつもあります。自分ひとりで悩んでいるよりも無料相談を活用して、Twitter上で発生しているトラブルについて問い合わせてみましょう。
プロの技術で適切な対応を行うことで、自分ひとりで試行錯誤するよりもアカウントを削除してもらえる確率は高くなるはずです。問題を放置して損害が大きくなってしまう前に、自分にできることを速やかに進めることを推奨します。