Twitter(ツイッター)のタイムラインを見ていると、「pͪoͣnͬpͣoͥnͭpͣa͡inͥ(ポンポンペイン)」と投稿している人たちを見かけることがあります。
この奇妙な言葉は一体、何なのでしょうか?
この記事では、「ポンポンペインとは何か?」について解説しています。また、語源や由来、そして使い方も合わせて紹介しているので、SNSを頻繁に利用している人たちは参考にしてみてください。
- ポンポンペインの語源や由来がわかる。
- pͪoͣnͬpͣoͥnͭpͣa͡inͥのような言葉を作るメーカーについて学べる。
ポンポンペインとは?
ポンポンペインとは、生理やストレスなどでお腹が痛いことを意味しています。
SNSの投稿では、「pͪoͣnͬpͣoͥnͭpͣa͡inͥ」と表記されるのが一般的です。
Twitterの高度な検索で「pͪoͣnͬpͣoͥnͭpͣa͡inͥ」を調べてみると、2010年の12月末頃から「#ponponpain」というハッシュタグが付けられた投稿を確認できます。
そこから徐々に形態を変化させて、「haraita-i(腹が痛い)」という言葉の意味が頭に乗っかった記号として使われるようになりました。すなわち、ポンポンペインとは、10年以上前からネットの世界で使われている歴史あるスラングなのです。
ポンポンペインの語源と由来
ポンポンペインは、幼児語で「お腹」を意味する「ポンポン」と英語で「痛み」を表す「ペイン(pain)」を語源としています。現時点では、ポンポンペインを言い始めた人はわかっておらず、その由来は不明です。
「お腹が痛い」というネガティブな状態を伝える際に、「ぱぴぷぺぽ」という半濁音特有のリズミカルな「ポンポンペイン」と表すことで、どことなく気軽で可愛らしい雰囲気を演出できることもあって、2021年6月現在も頻繁に使われています。
ポンポンペインの使い方
いうまでもなく、ポンポンペインはお腹が痛いときに使います。頭痛や腰痛のときには使いません。
もし、Twitterで「ポンポンペイン」とつぶやきたいのであれば、「pͪoͣnͬpͣoͥnͭpͣa͡inͥ」をコピペしてツイートしてみてください。
あるいは、「#ponponpain」のハッシュタグをつけて投稿すると、自分と同じように腹痛で苦しみながらもTwitterを閲覧しているユーザーと繋がるかもしれません。
だれしもが生きていれば身体的な「痛み」を感じるのにもかかわらず、それを共有することは物理的に不可能です。目には見えないものだからこそ、心理的な意味で腹痛の切なさを分かち合うコミュニケーションがあってもよいと思います。
とりわけ、お腹が弱い人や生理痛がひどい人からしてみれば、日常生活の悩みのタネなはずです。ポンポンペインの投稿を見かけた人は、そのユーザーにいつもよりも優しくしてあげてください。
pͪoͣnͬpͣoͥnͭpͣa͡inͥの記号を作り出せるメーカー
なお、pͪoͣnͬpͣoͥnͭpͣa͡inͥという独特の記号を他の言葉で作り出せるメーカーがあります。
ここでは、有名な「えもしぇあ」について簡単に紹介します。

えもしぇあは、「pͪoͣnͬpͣoͥnͭpͣa͡inͥ」のような言葉を作れるツールです。自分のオリジナルな表現が簡単にできます。
例えば、「もうだめだ」という限界を「pͪoͣnͬpͣoͥnͭpͣa͡inͥ」風に表そうと思ったら、nomͫiͦsͧoͩsͣlͫeͤep(脳みそスリープ)といった感じで制作できます。理想的には、「眠たい」とつけたいところですが、挿入できるアルファベットには制約があります。
なお、えもしぇあの技術について詳しく知りたい人は、こちらのページをご覧ください。

痛いときは痛いと言おう
繰り返しになりますが、体の痛みは目には見えません。そして、多重人格の場合は例外として、体は一人につき一つですから、原則として物理的な痛みを他人と共有することは不可能です。
だからこそ、痛いときは痛いと言いましょう。そして、周りの人たちは痛いと言いやすい環境作りに努めるべきです。
昨今、日本でも女性の社会進出がようやく進み始めましたが、今後、男女平等社会を経済のなかで推進するには、女性特有の生理痛に対する男性の理解が不可欠だと思います。
もしかしたら、今目の前にいる人は「ポンポンペイン」かもしれない……。そのちょっとした配慮の積み重ねが、痛みに優しい社会を作るためには必要なのではないでしょうか。