バズるとは?意味、語源、メリット・デメリットについて解説!

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みなさんのなかには、Twitter(ツイッター)やインスタグラムの投稿を不特定多数のユーザーから大量にシェアされた経験がある方もいるかもしれません。

いわゆる、「バズる」という現象です。ただ、改めて「バズる」の意味や語源について尋ねられると、よく分からない人たちもいるのでしょうはないでしょうか?

この記事では、バズるとは何かについて解説しています。また、語源、起源、炎上のリスクについても紹介しているので、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用している人たちのお役に立てば幸いです。

この記事を読んで得られること
  • バズるの意味と語源について学べる。
  • 情報がバズるメリット・デメリットが分かる。
目次

バズるとは?

バズるとは、人から人へと情報が拡散して、不特定多数の個人から注目を集める現象のことを意味しています

TwitterやインスタなどのSNSには、「リツイート」や「シェア」というフォロワーたちと情報を共有する仕組みが実装されています。

そのため、ユーザーが投稿した文章や動画が何万人という単位で広がることがあります。利用者の間では、そのような現象を「バズる」と呼んでいます。

近年では、企業のマーケティング戦略にも導入されており、低コストで口コミを広げる手段として注目を集めています。

バズるの語源

バズるの語源は、英語の「buzz(バズ)」に由来しています

buzzは、日本語で「(蜂などの虫が)ブンブン飛び回る」や「ざわめく」と訳されます。

口コミによる情報拡散は、人々が噂話でざわめている状態と捉えられるので、「buzz」が日本語流にアレンジされて「バズる」や「バズった」という表現になったと考えられます。

いつから使われ始めたのか?

バズるという言葉はいつから使われるようになったのでしょうか?

バズるの始まりに関する定説はありませんが、過去に投稿されたツイートを調べてみると、「バズる」という言葉が最初に使用されたのは2007年11月14日です。当初、バズるは「buzzる」と表記されていました。

Twitterで初めて「バズる」が使われたツイート

その後、2008年にはカタカナで「バズる」と使われるようになりました。

バズるの例文 その1
バズるの例文 その2

なお、「バズ」という概念自体はマーケティングの研究で2007年よりも前から使われています。

例えば、慶應義塾大学・商学部の濱岡豊教授が執筆した『バズ・マーケティングの展開』では、Rosen(2000)によるバズの定義が次のように紹介されています。

「バズ buzz」について、Rosen(2000)は「ブランドについてのクチコミのすべて。特定の製品、サービス、企業についての、あらゆる時点での人と人とのコミュニケーションを集計したもの。」と定義している。

濱岡豊(2007)『バズ・マーケティングの展開』より引用(最終確認日:2020/11/23)

おそらく、バズ(buzz)はインターネットが生活インフラとして定着した21世紀の始まりから本格的に語られるようになったのでしょう。

投稿がバズるメリット

SNSで投稿がバズるメリットには、どのようなものがあるでしょうか?

ここでは、次に挙げる3つのメリットついて説明していきます。

【バズるメリット】

  • メリット1 商品やサービスを低コストで広告できる
  • メリット2 個人の意見や評価を大量に集めることができる
  • メリット3 フォロワーが増える可能性がある

メリット1 商品やサービスを低コストで広告できる

第一のメリットとして、商品やサービスを低コストで広告できることが挙げられます

一般的に、テレビCMや新聞の広告枠は一件あたり数千万円の費用が発生すると言われています。

しかし、自分のアカウントで投稿した情報がバズる場合は、原則として広告宣伝の費用は発生しません

そのため、企業も公式アカウントを開設して、TwitterやインスタなどのSNSマーケティングに力を入れ始めているわけです。

メリット2 個人の意見や評価を大量に集めることができる

第二のメリットとして、個人の意見や評価を大量に集めることができることが挙げられます

通常、バズった投稿にはユーザーからたくさんのコメントや「いいね」が寄せられます。そのなかには、商品やサービスの感想など今後のビジネスに参考になる意見もあるでしょう。

ここ数年で、SNSの投稿に関するデータを処理するツールがいくつも開発されています。

それらを上手に活用すれば、ユーザー目線で強みと弱みを分析できるので、より充実した改善案を考えるのに役立つでしょう。

メリット3 フォロワーが増える可能性がある

第三のメリットとして、フォロワーが増える可能性があります

自分の投稿が不特定多数の個人に広がることで認知度は高まるので、興味・関心のあるユーザーからフォローされる確率は高くなると予想できます。

企業アカウントでフォロワーが増やすことができれば、定期的に広告宣伝を行うことが可能になるので、投稿をバズらせるノウハウを求めているところも増加しつつあると思います。

投稿がバズるデメリット

一方、投稿がバズるデメリットはあるのでしょうか?

ここでは、以下の3つのデメリットについて解説していきます。

【バズるデメリット】

  • デメリット1 炎上するリスクがある
  • デメリット2 拡散を止めることが難しい
  • デメリット3 継続的なムーブメントになりづらい

デメリット1 炎上するリスクがある

第一のデメリットとして、投稿がバズることで炎上するリスクがあります

不特定多数の個人に情報が拡散されると、さまざまな意見や評価が生まれます。そのなかには、ユーザーとの信頼関係に傷をつける攻撃的なコメントもあるかもしれません。

また、拡散した投稿をきっかけにユーザー同士が喧嘩することもあります。残念なことに、SNSでは匿名性に隠れて相手の立場を考えることなく、一方的に否定する人たちもいるので衝突も珍しくありません。

デメリット2 拡散を止めることが難しい

第二のデメリットとして、拡散を止めづらいことが挙げられます

Twitterやインスタなどで投稿がバズりだすと、あっという間に広がっていきます。ユーザーがリツイートやシェアするのにかかる時間は数秒です。

しかし、投稿内容に嘘がある場合、それを信じて行動した人たちが混乱する危険性があります。

例えば、2014年に熊本地震が発生したとき、動物園からライオンが逃げたというツイートがバズりました。その結果、動物園には問い合わせが殺到し、職員たちが電話対応に追われるという事態になったのです。

でも、そのような事実は一切ありませんでした。嘘が拡散してしまったわけです。これは緊急事態において、あってはならない危険なことです。

デメリット3 継続的なムーブメントになりづらい

第三のデメリットとして、継続的なムーブメントになりづらいことが挙げられます

SNSでは毎日のように投稿がバズっています。そのため、人々が注目するトレンドの移り変わりが早く、一時的に盛り上がっても、あっという間に収束する傾向があります。

インターネットを通じて大量のコンテンツが消費される現代では、物事を入念に掘り下げることよりも、次から次へと新しいものを出すことが優先されがちです。

その意味では、SNSを活用したバズ・マーケティング戦略は質と量の両方が追求されると言ってよいでしょう。

バズった情報を吟味しよう!

SNSが普及したことで個人が情報発信の主役となりました。今となっては、マスメディアと同じくらいの影響力を持っていると言っても過言ではありません。

しかし、人から人へと伝達される情報が必ずしも正しいとは限りません。バズったツイートだからといって、真偽を吟味せずに信じるのは禁物です。

だからこそ、一人ひとりが情報リテラシーを身につけて、SNSを利用する必要があると思います。

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