SEO対策

新規ドメインのSEO対策には3ヶ月かかるという神話について

新規ドメインのSEO対策には最低3ヶ月かかるといった話をよく耳にします。結論をいえば、Google検索のランキングを評価する基準は非公開情報なので、「だれも答えを知らない」というのが真実です。

SEOに関する情報は玉石混交です。もちろん、全部が嘘と決めつけることはできません。事例研究を積み重ねて、アルゴリズムの性質を把握した人がいる可能性も十分にあります。

けれども、根拠をはっきりと出せないものを断定すべきではありません。この記事では、新規ドメインに関するSEO論について考察しています。SEOに興味のある方の参考になれば幸いです。

この記事を読んでほしい人
  1. SEOに興味を持っている人
  2. 新規ドメインでウェブサイトをつくった人

新規ドメインのSEO対策には3ヶ月かかる=仮説

冒頭でも述べたように、Googleの検索順位を決定するアルゴリズムが公開されていない以上、第三者が原因と結果を明確に説明することはできません

これはSEO対策の基本的な前提だと思います。したがって、新規ドメインのSEO対策には3ヶ月かかるというのは仮説です

Google が掲げる 10 の事実』には、検索順位の評価基準について次のように記述されています。

Googleでは、200以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。

Google が掲げる 10 の事実から引用(最終確認日:2020/4/17)

新しいドメインで作ったページの検索順位が圏外だったとき、その原因をドメインの新規性と結びつけて説明するには、その他の200以上もある要因がもたらす影響との関係性を理解していなければ論理的に不可能です

検索順位が圏外である原因を新規ドメインに結びつけて説明することはできないことを表した図

そのため、新規ドメインに設置されたウェブサイトのページが上位表示されるまでには3ヶ月かかるという意見は、SEO対策を実践する人たちの経験的な推測であることに注意しなければなりません。

新規ドメインでも検索順位1位は取れる

そして、新規ドメインでも検索順位1位を取ることはできます

ひとつの事例にすぎませんが、このサイトは2020年01月17日にドメインを取得しています。そして、2020年02月26日に「軽いサイト」をテーマに記事を執筆しました。

軽いサイト・阿部寛さんのアイキャッチ画像です。
なぜ、阿部寛のホームページは軽いサイトで検索するとトップにくるのか?今日はWEBマーケティング業界で面白いネタとして話題となったトピックを紹介します。それは「軽いサイト」と検索すると、阿部寛さんのHPが表示されるという話です。なぜなのでしょうか!?この記事では、なぜ軽いサイトで検索すると阿部寛さんのHPが上位表示されるのか、その秘密について考察していきます。...

そこから1ヶ月半が過ぎた2020年04月10日に、Google検索「軽いサイト」で1位を取っています

軽いサイトの検索結果

Google検索「軽いサイト」結果から引用(最終確認日:2020/4/16)

なお、検索順位測定ツールでも同様の結果が出ています。

新規ドメインでも検索順位1位は取れることを証明する画像

以上のことからも、新規ドメインでも検索順位1位を取ることはできるといえるのではないでしょうか。

検索順位は通信環境や検索履歴によって変化する場合があるので注意してください

検索順位1位がSEO対策の成功ではない

SEO対策の成功は検索順位1位という結果から判定するべきではありません

ページのランキングは検索キーワードによって変化します。例えば、あるページのランキングが「ロングテールキーワード」と検索して圏外だったとしても、「ロングテールキーワード メリット 探し方」で検索すると2位に表示されることはあります。

したがって「どのキーワードで検索順位1位を取っているのか?」が重要です。

SEO対策の目的は、検索順位1位を取得したうえで、アクセス数とCVRを増やすことにあります。検索ボリュームのないキーワードで上位表示させたとしても、検索する人がいなければ意味はありません

検索ボリュームが0に近いキーワードにもかかわらず、自分のページが上位表示されているとして、SEOの情報商材を売っている詐欺師のようなブロガーがいるので注意しましょう。

良いサイトを作るには時間がかかる

とはいえ、新規ドメインのSEO対策に時間がかかるという考え方は間違っていません

なぜなら、0からウェブサイトを構築してインターネット市場に広く認知されるようになるまでには、それなりの時間と労力をかける必要があるからです。

少し古い調査データにはなりますが、2010年に総務省情報通信政策研究所・調査研究部が公開したデータによれば、日本国内のブログ登録者数は重複分を含めて約2,695万人です。

市場規模推計に用いる指標として、64ブログサービスを調査対象とし、登録者数及び閲覧数を集計。
○ 2009年1月末時点のブログ登録者数は、約2,695万人。
○ 2009年1月の月間閲覧数(ページビュー:PV)は、約205億。

※ ブログ登録者数は、重複分を含むのべ人数。

ブログ・SNSの経済効果の推計から引用(最終確認日:2020/4/17)

現在は企業も含めて膨大な数のメディアがあるため、それぞれのキーワードで上位表示をめぐる熾烈な競争が繰り広げられています

このような状況で競合サイトに勝つためには、質の高いウェブサイトを作成する必要があります。例えば、次の項目について何らかの施策を講じなければなりません。

  • ウェブサイトのテーマ設定
  • ウェブサイトのポリシー設定
  • ウェブサイトのデザイン
  • ウェブサイトの表示速度
  • キーワード分析や競合分析
  • 情報コンテンツの量と質
  • カテゴリーの分かりやすさ
  • キーワードから想定されるユーザーニーズとの対応
  • WEBディレクション体制の構築など

ドメインの新旧にかかわらず、良いサイトを作るためにはやるべきことは無数にあります

検索順位よりもユーザーに利益をもたらすことが大事

検索順位の結果を追い求めるよりも、ユーザーに利益をもたらすウェブサイトを作ることが本来の目的を達成する一番の近道だと思います。

これに関しては、Googleが公開する『ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)』のなかで次のように記述されています。

検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。

ユーザーをだますようなことをしない。

検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為をしない。ランクを競っているサイトや Google 社員に対して自分が行った対策を説明するときに、やましい点がないかどうかが判断の目安です。その他にも、ユーザーにとって役立つかどうか、検索エンジンがなくても同じことをするかどうか、などのポイントを確認してみてください。

どうすれば自分のウェブサイトが独自性や、価値、魅力のあるサイトと言えるようになるかを考えてみる。同分野の他のサイトとの差別化を図ります。

Google『ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)』から引用(最終確認日:2020/4/18)

SEO対策を成功させるためには、検索エンジンを提供する企業のポリシーに準ずるウェブサイトを作る以外にありません。

「新規ドメインと中古ドメインのどちらが有利なのか?」というテクニカルな議論をする前に、「ユーザーにどのような利益をもたらすのか?」というポリシーを明確に定めて、検索エンジンが想定する価値を体現するウェブサイトを作成しましょう!

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PENDELION編集部
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