LINE(ライン)を使っている際に、詐欺グループに乗っ取られた友達のアカウントからメッセージが届いたことのある人たちもいるはずです。
具体的には、amazonのギフトカードを購入してコードを教えてほしいだったり、仮想通貨を送金してほしいだったり、いずれにしても金銭に困っていて「助けてほしい」と要求する詐欺メッセージが送られてくることが多い傾向にあります。
実際に送られてくるLINEには違和感があるので詐欺であることに気づく人たちも多いかもしれませんが、なかには「返信したこと自体に危険性があるのでないか?」と心配になる人もいるでしょう。
この記事では、「LINEの乗っ取りアカウントに返信しても大丈夫なのか?」という疑問について考察しています。犯罪者に乗っ取られたLINEのアカウントと関わることの危険性も取り上げているので、LINEを使っている人たちは参考にしてみてください。
- 「LINEの乗っ取りアカウントに返信しても大丈夫なのか?」という疑問が解決する。
- 返信するのが危険なメッセージがわかる。
LINEの乗っ取りアカウントに返信しても大丈夫なのか?
さて、詐欺グループに乗っ取られてたLINEのアカウントで送付されたメッセージに対して、返信しても大丈夫なのでしょうか?
結論から言えば、乗っ取り犯が運用するアカウントから送られてきたメッセージに対して、「こんにちは」や「ありがとう」などの単純な文章を返信しただけであるならば、特に問題はないと言って良いでしょう。
ただし、相手から送られてきたURLにアクセスしたり、個人情報を教えたりすると、犯罪に悪用されるといったトラブルに巻き込まれるおそれがあるので注意してください。
その意味では、返信の内容次第では危険性があるので、油断しないように気をつけましょう。
返信するのが危険な乗っ取り犯からのメッセージ
それでは、実際に、返信するのが危険な乗っ取り犯からのメッセージを紹介します。
ここでは、代表的な2つの事例を取り上げていきます。
事例1「今忙しい?」からのカード購入
第1に、乗っ取られたアカウントから「今忙しい?」というメッセージが来て、AmazonギフトカードやAppleカードの購入を依頼されたときは返信せずに無視してください。
実際に、アカウントを乗っ取られた後に、友達になりすました詐欺グループから「今忙しい」というメッセージを受け取ったことのある人たちもいるはずです。
冷静に考えると、「今忙しい」という文言だけでは、それが乗っ取られたアカウントからのLINEであると判断しづらいかもしれませんが、その後にカード購入の依頼があった場合は詐欺であると言ってよいでしょう。
そもそも、知り合いがお金がかかるカードの購入をLINEでいきなり依頼してくるのはおかしいですよね。その場合は、相手に返信せずに無視することを推奨します。また、可能であるならば、別な連絡手段で本人に乗っ取られていることを知らせてあげたほうがよいでしょう。
事例2 凍結解除依頼からの個人情報の奪取
第2に、凍結したLINEのアカウントを解除するために、「友達の認証が必要である」という嘘をついて、電話番号などの個人情報を奪おうとするメッセージが届くことがあります。これはメールアドレスや別のSNSを通じて連絡がきます。
具体的には、「私のLINEが凍結されてるから、コンタクトリスト中の何名の友達の携帯検証で凍結しないといけない。携帯電話番号を教えてくれる?」というメッセージが届くことがあります。
万が一、電話番号と認証コードを相手に教えてしまうと、あなたのLINEアカウントが乗っ取られてしまうので絶対に伝えないでください。
とはいえ、「今忙しい?」という文言と同様に、「電話番号を教えてほしい」という表現だけで詐欺グループからのメッセージであることを見抜くのは難しいかもしれません。
けれども、LINEのアカウントが凍結された場合に、友達の個人情報を使用して復活させる手続きは存在しません。停止されたアカウントを復活させるには、LINEのカスタマーサービスとのやり取りが必要になります。
加えて、今のご時世に他人の個人情報をLINEで聞いてくることはおかしいと疑ったほうが賢明です。
友達に乗っ取られていることを教えてあげよう
乗っ取られたアカウントに対して挨拶程度の文章を送るだけなら、こちら側の危険性はほとんどないと言ってよいですが、個人情報を教えるのは絶対にやめてください。
最悪の場合、あなたのアカウントが盗まれてしまいます。今や、LINEはメールアドレスの代わりとして使用されている重要な連絡ツールですから、乗っ取りの被害を受けると面倒なことになるのはいうまでもありません。だからこそ、ちょっとでもおかしい内容を含んでいるLINEやメッセージは無視することを推奨します。
なお、友達のなかには、LINEのアカウントを乗っ取られていることに気づいていない人もいるはずです。そのため、「詐欺かもしれない」と感じさせる変なメッセージが届いたときは、相手に教えてあげるのが一番よいでしょう。