LINE(ライン)のオープンチャットは、不特定多数の個人が匿名で参加できるため、不適切な発言をはじめとするルール違反が横行するおそれがあります。いわゆる、「荒らし行為」を働くユーザーがいるわけです。
せっかく、共通のテーマで盛り上がろうとしているのに、コミュニティを荒らす人たちがいると邪魔ですよね。実際のところ、どうすればオープンチャットの荒らしを防止できるのでしょうか?
この記事では、LINEのオープンチャットを荒らし行為から保護するための防止策についてまとめています。オープンチャットを管理している人たちのお役に立てば幸いです。
- オープンチャットの荒らし防止に役立つ対策を学べる。
- オープンチャットを安全に運用できるようになる。
- 健全なユーザーから信頼されるオープンチャットになる。
オープンチャットの荒らし防止に役立つ対策4選
さて、オープンチャットの荒らし行為を防止するには、具体的にどうすればよいのでしょうか?
ここでは、効果があると見込まれる4つの対策を紹介していきます。
対策1 強制退会させる
第1に、荒らし行為を働くユーザーを強制退会させましょう。
オープンチャットの管理人は、コミュニティに参加しているユーザーを退会させる権限を持っています。さらに、強制退会の手続きが完了すると、再参加も制限されます。すなわち、荒らし行為を働いたユーザーは、同じオープンチャットに入れなくなるわけです。
具体的には、次の手順で特定のアカウントを追い出すことが可能です。
オープンチャットから強制退出させる方法
- 手順1 荒らし行為を働くユーザーをタップする。
- 手順2「強制退会」を選択する。
- 手順3「はい」を選択する。
ルールに違反しているユーザーを見つけたら遠慮せずに強制退会の手続きを進めて、再参加を禁止しましょう。コミュニティの健全性を守るために必要不可欠な施策ですから躊躇う必要はありません。
なお、強制退会についてくわしく知りたい方は、LINEの公式HPが公開している以下のページをご覧ください。
対策2 自動送信メールで注意事項を明記する
第2に、オープンチャットに入室したときの自動送信メールに注意事項を具体的に明記しておきましょう。
具体的には、次のような設定を行うことをおすすめします。
オープンチャットで自動送信メールを設定する方法
- 手順1 右上の三本線をタップして「BOT」を選択する。
- 手順2「自動応答」を選択する。
- 手順3「あいさつメッセージ」を選択する。
- 手順4 挨拶文の後に「荒らし行為」を禁じるメッセージを設定する。
この度は、本オープンチャットにご参加くださりまして、誠にありがとうございます。管理人の〇〇です。本コミュニティは、LINEの使い方でわからないことを、みんなで質問して、みんなで答えるために設置されています。日常生活で疑問に感じることがありましたら、遠慮せずに投稿しましょう。
なお、LINEが公式に禁じているルールを破った場合は、管理者及び共同運営者で強制退会及び通報の手続きをいたします。万が一、誹謗中傷や暴言などユーザーを傷つける行為があった場合、然るべき手段で対処いたします。
あらかじめ荒らし行為のリスクを説明しておくことで、悪意のあるユーザーの行動を制限できる可能性があるので、オープンチャットを作成している人たちは試してみてください。
対策3 通報する
第3に、荒らし行為を働くユーザーを通報しましょう。
LINEのオープンチャットには、ルールに違反するユーザーを報告する機能が実装されています。具体的には、次の手順で荒らし行為を働くユーザーを通報できます。
通報するやり方
- 手順1 トークルーム上で荒らし行為を働くユーザーをタップする。
- 手順2「通報」をタップする。
- 手順3 通報した理由を選択して「通報」を押す。
とはいえ、一人だけが通報しても取り締まりの対象となるとは限りません。その意味では、オープンチャットのヘビーユーザーを協力者としてモデレーターに任命して、コミュニティから悪意のあるユーザーを追い出すために通報してもらうのも有効な対策であると考えられるでしょう。
対策4 警告する
第4に、荒らし行為を働くユーザーに対して強めに警告するのも対策として有効です。
具体的には、次のような警告文をリプライ機能で送信してみましょう。
荒らし行為の警告文(例文)
あなたがオープンチャットで送信したメッセージは「荒らし行為」に該当します。具体的には、LINEオープンチャット公式HPで公開されている「安心・安全ガイドライン」に記載されている「(該当する項目を公式HPから選択する)」に違反しています。
本警告文を確認後、24時間以内に謝罪文を投稿してください。この警告に応じていただけない場合、管理者及び協力者によって通報を含む然るべき措置を執行いたします。今後は、全てのユーザーが快適にオープンチャットを安心して利用できるように「荒らし行為」は控えてください。
なお、オープンチャットで禁止されている項目の詳細については、LINEの公式HPで確認してください。
もちろん、相手によっては注意を無視して荒らし行為を続ける人たちもいるでしょう。その場合は、容赦無く強制退去させればよいと思います。けれども、あまりにも厳しい姿勢を見せすぎると、コミュニティの緊張感が高まって、それぞれのユーザーが気軽に投稿できなくなるおそれがあります。
したがって、荒らし行為に対する措置に強弱をつけることで、バランスのよいコミュニケーションが維持できるようになると考えられます。方針によっても違いはあると思うので、管理者としてオープンチャットの文化を設定したうえで運用することをおすすめします。
オプチャは荒れやすいから注意しよう
残念ながら、不特定多数のユーザーが匿名で参加できることからオープンチャットは荒れやすいサービスであることが予想されます。いわゆる、ネット掲示板のLINEバージョンであると考えてよいでしょう。
けれども、管理者がルールを定めて運用すれば、コミュニティを健全な状態に保つことができるはずです。善意のユーザーが損をしないように計らうことでオープンチャットの信頼性も高まるでしょう。管理するのは大変ですが、上記の対策を参考にして荒らし行為を取り締まってください。