スマホを使っているならば、LINE(ライン)はコミュニケーションツールとして必要不可欠であると言っても過言ではありません。おそらく、みなさんが所有しているiPhoneやAndroidの端末にも、LINEのアプリはインストールされているはずです。
しかしながら、なかには、敢えてラインをやらないという選択を取っている人たちもいるようです。その理由に思わず考えさせられるという方もいることから、「賢い」という印象を持っている人たちもいます。
この記事では、賢い人はラインをやらないと言われる理由について考察しています。とはいえ、スマホが普及した現代において、「ラインをやっていないのはおかしいのではないか?」という疑問についても整理しているので、興味のある人たちは参考にしてみてください。
賢い人はラインをやらないと言われる理由4選
さて、賢い人はラインをやらないといわれるのは、どうしてなのでしょうか。もっと言えば、「ラインをやらない」という選択肢に対して「賢い」を感じるのは、なぜなのでしょうか。
一概には言えませんが、賢い人がラインから距離を取る理由は大きく4つあると考えられます。
理由1 時間を無駄にする
第1に、貴重な時間を無駄にしないためにラインをやらないと考えられます。
メールアドレスでのやり取りとは違って、ラインはチャット形式なので、次から次へとコミュニケーションが展開されていきます。そのため、他人との会話がテンポよく始まると、スマホから離れられなくなるのです。実際に、朝起きてラインでメッセージのやり取りをしてたら、昼になってたという人たちもいるでしょう。
いうまでもなく、人生は有限です。命には限りがあります。したがって、時間は貴重なものです。賢い人は、その事実を日頃から意識して無駄のない生き方を選択しています。だからこそ、時間を失いやすいラインと距離を取っているわけです。
理由2 既読無視に振り回されないようにしている
第2に、ラインの既読無視に振り回されないようにしていると推定されます。
ラインでは、相手が自分の送信したメッセージを見ると、既読マークが表示される仕様になっています。
したがって、メッセージの閲覧状況がリアルタイムでわかるわけです。その結果、「相手が自分のメッセージを既読しているのに返信してこない」という被害妄想が生まれやすくなったと考えられます。いわゆる、既読無視という概念が生まれて、メッセージを見たらすぐに返信しないといけない状況が生まれたのです。
みなさんのなかでも、メッセージに気づいているけれども、敢えて読まないというややこしい気遣いをしている人たちがたくさんいるはずです。実際、現時点で自分の優先順位が低い事実を知ると、ネガティブな気分になるおそれがあるので、ある種の優しさなわけです。
けれども、正直に言って、かなり面倒なことには違いありません。そのため、ラインによって生まれた複雑なコミュニケーションに巻き込まれないようにするのは賢い選択なのかもしれません。
理由3 情報漏洩のリスクを懸念している
第3に、ラインをやらない人たちのなかには、情報漏洩のリスクを懸念している人たちもいます。
実際、芸能人がラインでやり取りしている内容が週刊誌によって暴露されるのを見ると、「そもそもラインはセキュリティ的に危ないのではないか?」と疑問を抱くのも無理はありません。実際に、芸能人の松本人志さんもラインをやらない理由について次のように説明しています。
そんな中で「普段、スタンプ使います?」と振られた松本は、「僕、LINEやらないですもん」と即答。理由については「やっぱり、ベッキー以来ですよ。はっきり言い切れるよね」とし、ベッキーの“不倫LINE流出騒動”を「“ベッキーショック”って僕は呼んでますけど」と語り、スタジオの笑いを誘った。
zakzak by 夕刊フジ『ダウンタウン松本がLINEをやらない理由は?』より引用(最終確認日:2023年1月3日)
もちろん、ラインの仕組みではなく、人為的な原因による流出の確率も高いので、必ずしもシステム上の問題として扱うことはできませんが、いざという場面で第三者に情報が渡ってしまうのは危険なことです。そのため、賢い人はラインではなく、テレグラムなどの安全性の高いメッセンジャーアプリを使っていると考えられます。
理由4 大切な人と繋がる
第4に、大切な人と繋がることを優先しているため、賢い人はラインをやらないのかもしれません。
ラインをはじめSNSが普及したことで、スマホさえあれば、たくさんの人たちと関われる時代になりました。けれども、友達リスト1,000人いるからといって、困ったときに互いに支え合えるような関係がいるとは限りません。むしろ、量ばかりで人間関係の質が低い場合、繋がっているとは言えないですよね。
それに気づいている賢い人たちは、無尽蔵に形式的なネットワークが広がっていくSNSから距離を取っていると推察されます。すなわち、自分にとって本当に繋がる価値のある人だけとコミュニケーションできればよいという発想なのです。
ラインをやっていないのはおかしい?
とはいえ、「今の時代、ラインをやっていないのは流石におかしいのではないか?」という人たちもいます。なかには、一般的に普及しているコミュニケーションツールを使用しないのは迷惑だというケースもありますが、実際のところは、どうなのでしょうか?
結論から言えば、ラインをやっていないからといって、おかしいと断定するのは早計です。本人にとっては、合理的な理由からラインをやらないと選択しているわけですから、他人がとやかく言えることではありません。
ただし、学校のPTAや町内会などのコミュニティで連絡を取り合う必要があるときに、ラインをやっていないと迷惑になる可能性はあります。その意味では、ラインをやらないことで他人と連絡が取りづらくなってしまうのは確かです。実際、グループLINEの方が効率が良い場合もあります。
それでもなお、ラインをやらないなら、お互いに相手に合わせる必要はないはずです。その選択に伴うリスクを自己責任として受け入れる限り、他人との関わりや情報が制限されても仕方がありません。もちろん、かといって、仲間外れにしていじめるようなことをするのは人間としてはしたないことなのでやめましょう。
世の中に流されなくてもいい
いうまでもなく、賢い人がラインを必ずしもやらないわけではありません。東大生でもラインをやっている人はたくさんいます。あくまでも、ラインをやらないほうが自分にとってメリットが多いなら、やらなければよいだけです。それは個々人の状況によっても変わるでしょう。
ラインをやればやるほど日常生活が辛くなるなら、世の中に流されずに「やらない」という意思を固めるのも、賢明な選択です。自分にとって何が良くて、悪いのかを判断したうえで、他人への影響を想像し、最終的な判断を下すことをおすすめします。