近年、インスタは若い女性を中心に当たり前のように使われているようになりました。2017年に「インスタ映え」という言葉が流行語にノミネートされたことからも、大きな影響力を持っているSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のひとつであると言ってもよいでしょう。
その一方で、インスタと敢えて距離を置く選択をした人たちもいます。一体、「インスタ断ち」をした人たちはどのような理由からやめる決断に至ったのでしょうか?
この記事では、インスタをやめた人たちに共通する5つの理由を解説しています。また、芸能人のインスタ離れについても紹介しているので、インスタから距離を置こうと考えている人たちは参考にしてみてください。
- インスタをやめた人たちに当てはまる5つの理由について考えるきっかけになる。
- 芸能人がインスタから距離を置く理由がわかる。
- 自分にとってインスタがもたらす価値について振り返ることができる。
インスタをやめた人たちに当てはまる5つの理由
さて、インスタから離れていった人たちは、どのような動機からやめることを選択したのでしょうか?
その理由は大きく5つあると考えられます。
インスタをやめた人たちに当てはまる5つの理由
- 理由1 仕事や家事で忙しくなった。
- 理由2 投稿するような出来事がなくなった。
- 理由3 他人からの反応を気にすることに疲れた。
- 理由4 別なSNSをやるようになった。
- 理由5 フォロワーとの人間関係がめんどくさくなった。
ここでは、それぞれの理由について説明していきます。
理由1 仕事や家事で忙しくなった
第1に、仕事や家事で忙しくなったことから、インスタをやめた可能性があります。
学生とは違って、社会人になったり、家庭に入ったりすると、1日のうちでやらなければいけないことがたくさんあります。
いうまでもなく、サラリーマンは与えられた業務を一定の時間内で遂行しなければいけません。もし、仕事中にインスタを見るようなことがあれば、上司や同僚に疎まれてしまうでしょう。加えて、残業や明日の準備で1日が終わってしまう方もいるはずです。その意味では、インスタを利用する時間があまりないと考えられます。
また、子育てに奮闘する人たちならば、炊事や洗濯などの家事に加えて、子どもの寝かしつけやオムツ替えなどの仕事もあるので、忙しない毎日を過ごしていると思います。もちろん、主婦や主夫もインスタで活躍している人たちはたくさんいますが、余裕のない人たちからすればインスタを見るよりも睡眠やテレビを見てゆっくりしたいのではないでしょうか。
以上のようなことから、自分の自由な時間があまりない人たちがインスタをやらなくなったと推定されます。
理由2 投稿するような出来事がなくなった
第2に、投稿するような出来事がなくなったことを機に、インスタから離れていったと考えられます。
冷静に考えると、日常生活のなかで他人と共有したいと思えるような出来事は必ずしも多くないのかもしれません。これに関しては、女優の北川景子さんもSNSを使わない理由を次のように説明していきます。
街頭インタビューのVTRから「なんでSNSやらないんですか?」と質問された北川。中居正広から「SNSやってないんですね?」と問われると、「やってないです…。何載せていいかもわからないですね」と答え、「合理的に生活しちゃってるのかな、料理も作ったからって撮ろうとかなくて、温かいうちに食べますよね」と1つ目の理由を明かした。
モデルプレス『北川景子、SNSをやらない理由を明かす』より引用(最終確認日:2021年12月16日)
「インスタ映え」が社会現象をもたらした一方で、個人の実生活はそこまで人の目に留まるようなものではないのかもしれません。良い意味でも、悪い意味でも、デジタル技術やマーケティングの力で物事を実体以上に表現するのが当たり前のようになっていますが、心なしか虚しさを感じている人たちもいるのではないでしょうか。
理由3 他人からの反応を気にすることに疲れた
第3に、他人からの反応を気にすることに疲れた人たちがインスタをやめていると推定されます。
例えば、自分の投稿に対して「いいね」やコメントが付かないと、アップロードしたものに価値がないと不安になってしまう人もいると思います。
おそらく、インスタで写真を投稿する方たちは何かしら他人からのポジティブな反応を期待しているはずです。とはいえ、人によって評価は千差万別なので、思ったような結果が得られないことも多々あるでしょう。むしろ、フォロワーが気に入るような投稿ばかりを追求していくのは仕事でもない限り、疲れてしまうのではないでしょうか。
改めて、「自分はどう思っているのか?」という気持ちに向き合って、日常生活を丁寧に送りたい人たちがインスタから離れているのかもしれません。
理由4 別なSNSをやるようになった
第4に、インスタ以外の別なSNSをやるようになったことが理由かもしれません。
一見すると、飽和状態に思えるSNS市場ですが、次から次へと新しいサービスが誕生しています。近年では、中国発のTikTokやGRAVITYを始めた人たちもいるのではないでしょうか。
冷静に考えると、日本人はSNS分野でも「アメリカVS中国」の競争に巻き込まれているのかもしれません。とはいえ、消費者によって相性の良いSNSが存在するのは事実でしょう。インスタだけがSNSではないので、別なサービスの魅力に気づいた人たちが乗り換えるのは自然なことです。
このさきも、「自分にインスタが合わない」と気づき始めた人たちは新しいサービスを利用するかもしれません。
理由5 フォロワーとの人間関係がめんどくさくなった
第5に、フォロワーとの人間関係がめんどくさくなって、インスタをやめた人たちもいるでしょう。
インスタをはじめとするSNSでは、リア友だけではなく、日常的に繋がりのない人たちからアカウントをフォローされることが頻繁にあります。もちろん、そのなかには、気の合う素晴らしい友達もいるでしょう。けれども、なかには、あなたと執拗に絡みたがる面倒な人たちもいるかもしれません。
とりわけ、他人に対して気を使いがちな人であれば、相手に拒絶の意思を明確にできずに疲れてしまうこともあるはずです。なお、インスタをはじめほとんどのSNSには特定の個人との関わりを遮断する「ブロック機能」が実装されていますが、当事者以外に共通の知人がたくさんいるといった場合は簡単に利用できないこともあると思います。
いずれにしても、現実社会の人間関係ですら複雑でストレスが溜まるなかで、ネット社会でも苦労するのは嫌だと思っている人たちはインスタをやめるという決断をしてもおかしくありません。
芸能人でインスタをやめた人もいる
国内で大流行しているインスタをやめるのは憚れると悩んでいる人たちもいるかもしれませんが、芸能人もまたインスタをやめています。例えば、歌手の華原朋美さん、俳優の池松壮亮さんはインスタをはじめSNSをやめています。その他にも複数の芸能人が自分とSNSの距離感を熟慮した末に、インスタやツイッターをやめているのです。
有名人はただでさえ勝手な憶測や解釈で評価を受けてしまうので、SNSをやり始めると「アンチ」と呼ばれる人たちに攻撃されてしまう確率が高くなると考えられます。むしろ、特定の芸能人に対するヘイト行為を楽しんでいる悪質なネット民もいるので、自分の身を守るためにも距離を置くのは賢明な判断かもしれません。
芸能人である前に、みなさん一人の人間なのですから、プライベートを含めてすべての生活をコンテンツ化する必要はないと思います。
インスタをやめたら楽になった人もいる
実際に、インスタをやめたら楽になったという人たちもいます。
これに関しては、Twitterでも次のような投稿がアップされています。
みんながやっているからといって、必ずしも自分がインスタをやらなければいけないわけではありません。
むしろ、自分に合わないとわかったのであれば、思い切ってやめてしまったほうがよいでしょう。
改めて、自分の生活に必要なものを見極めて、インスタとの距離感を考えてみるのはいかがでしょうか。