インスタは写真をはじめとする視覚的な情報で交流するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)です。とりわけ、近年では、訴求力の高い動画を駆使した投稿を積極的に活用しているインスタグラマーが増えています。
しかしながら、せっかく動画を投稿しようとしているのにもかかわらず、リールに変換されて困った経験のある人たちもいるはずです。実際のところ、どうして動画投稿がリールになってしまうのでしょうか?
この記事では、インスタの動画投稿がリールになる原因を解説しています。また、リールにしたくないときの対処法についても紹介しているので、インスタを利用している人たちは参考にしてみてください。
- リールと通常の動画の違いが理解できる。
- 投稿した動画が勝手にリールになる原因がわかる。
- 動画投稿をリールにしたくないときの対処法を学べる。
インスタの動画投稿とリールの違い
そもそもリールは通常の動画投稿と何が違うのでしょうか?
結論から言えば、リールは音源やARカメラエフェクトなどの特殊な編集を施せる動画を最大90秒までアップロードできるサービスです。通常の動画投稿と違って、リール専用の表示スペースが実装されているため、アカウントのフォローに関係なく、ユーザーが目にしやすいコンテンツであると言えるでしょう。
一方、通常の動画投稿は、最大60分という尺の長い映像を投稿できます。けれども、フィルター以外にコンテンツを編集する機能はありません。加えて、動画投稿はフォロワーのタイムラインや自分のプロフィール以外に表示される場所がないので、フォロワー以外に見られる確率は低いと考えられます。
インスタの動画投稿がリールになる原因
実のところ、インスタでは動画投稿がリールになってしまうトラブルが発生しています。リールと動画投稿は、形式を含めて仕様が若干違っているので、戸惑っている人たちも多いのではないでしょうか。
とはいえ、どうして動画投稿がリールとしてアップロードされてしまうのでしょうか?
これに関しては、大きく3つの原因があると考えられます。
原因1 テストが実施されている
第1に、インスタの運営側が動画投稿をリールに変換するテストしていることが原因であると言えます。具体的に言うと、2021年11月から日本とインドネシアのユーザーを対象に15分以下の動画をリール動画としてシェアする運用が開始しました。これに関しては、インスタの公式アカウントでも次のように投稿されています。
このテスト運用によって、動画投稿が勝手にリールになってしまう人たちが続出したわけです。しかしながら、テストはランダムで実施されているため、アカウントによっては従来通りの条件で動画を投稿できる場合があるようです。
なお、15分以内の動画投稿だったとしても、インスタライブやアーカイブ、ストーリーに関してはリールにならないので安心してください。
原因2 インスタでバグが発生している
第2に、インスタでバグが発生していることが原因であると推定されます。
インスタがプログラミング技術を基盤とするシステムである以上、エラーの発生を避けることはできません。特に、テスト運用が終了しているのにもかかわらず、動画投稿が勝手にリールになっている場合はインスタに不具合が発生している可能性があります。
加えて、Twitterの検索エンジンに「動画投稿がリールになる」と検索したときに、リアルタイムで自分と同じようなトラブルについて投稿されている場合、バグが原因であると判断できるでしょう。
なお、インスタの不具合について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
原因3 リール作成画面を起動している
第3に、アップロードする際に、リール作成画面を間違えて起動していることが原因かもしれません。
インスタでは投稿画面をスワイプするだけで、リールやストーリーなどの形式を簡単に切り替えられる仕様になっています。
そのため、通常の投稿やストーリーを作成しようとしたつもりが、誤ってリール作成画面を開いてしまう可能性もゼロではありません。
とりわけ、インスタを登録して間もない初心者の方たちは投稿作成画面の下部がリールになっていないか、もう一度確認してみましょう。
動画投稿をリールにしたくないときの対処法5選
以上の原因を踏まえたうえで、動画投稿をリールにしたくないときはどうすればよいのでしょうか?
その対処法は大きく5つあると言ってよいでしょう。
ここでは、それぞれの対応策について説明していきます。
方法1 別のアカウントで投稿する
第1に、サブ垢などの別なアカウントで投稿するという対処法があります。
テスト運用が原因である場合は、動画投稿がリールになるのは一部のアカウントのみです。
したがって、無作為に選抜される確率を下げるために、複数のアカウントを活用すれば、従来と同じように通常の動画投稿が可能になると言ってよいでしょう。
方法2 投稿動画を15分01秒以上にする
第2に、投稿動画を15分以上にするという対処法があります。
テスト運用では、15分以下の動画投稿をリールにすることになっています。すなわち、動画の時間が15分01秒以上であれば、リールにならないわけです。
あと数秒足りないなど微妙な場合は、動画編集アプリで、違和感のない程度に再生速度を調整することで、尺を引き延ばせることもあるので試してみてください。
方法3 アプリを最新版に切り替える
第3に、アプリをアップデートして最新版にしてみましょう。
動画投稿がリールになる原因がバグである場合、アプリを更新することで改善するかもしれません。
なお、アプリを最新版にする方法について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
方法4 複数投稿でアップロードする
第4に、写真や他の動画とあわせて、複数投稿した場合は通常の動画投稿になります。
写真を表紙として挿入したり、短い動画を2本以上組み合わせたりすれば、リールになるのを回避できるので、試してみてください。
なお、複数投稿は、組み合わせパターンを決めて統一感を出したり、4コマ漫画のようにオチをつけたり、工夫次第でいろんな味が出せるのでおすすめです。
方法5 PC版ブラウザから投稿する
第5に、PC版ブラウザであれば、通常の動画投稿としてアップできます。
動画の尺や投稿枚数に関係ないので、PCを持っている人は、この方法がリールを回避するのに最も有効な手段であると言ってよいでしょう。
ちなみに、15分以上の長さの動画は、そもそもPC版ブラウザからしか投稿できないようになっています。なお、スマホ版ブラウザからは、動画投稿はできないため混同しないように注意してください。
動画投稿とリールをうまく使い分けよう
勝手に動画がリールなってしまうのは、少し不便ではありますが、リールはリールで、よりクリエイティブな動画を作成できるという魅力もあります。ご紹介した対処法も参考にしながら、通常の動画投稿と上手く使い分けていきましょう。
また、リール動画に関するテスト運用がどの程度続くのか、その後どうなるのかは現時点では不明です。ユーザーからは、残念ながら不満の声も一定数あるようなので、使いやすいようになることを期待したいですね。