Instagram(インスタグラム)を利用していると、見ず知らずのユーザーから怪しいURLが掲載されたDMが届いたり、縁もゆかりもない美男美女からLINE(ライン)のIDを聞かれたりすることがあります。
「騙されることなんてない」と思うかもしれませんが、初心者の方であれば状況を判断できずに引っかかってしまうこともあるはずです。だからこそ、Instagram上での危険人物に関する知識を身につけておかないと、損害を被るおそれがあるので注意が必要です。
この記事では、Instagramの危険人物に当てはまる5つの特徴を解説しています。また、怪しい人物に絡まれたときの対処法も紹介しているので、インスタを新規登録した初心者の方たちは参考にしてみてください。
- Instagramの危険人物を見抜くコツがわかる。
- インスタを安全に利用する知識が身に付く。
- 怪しいユーザーに絡まれたときの対処法を学べる。
Instagramの危険人物に当てはまる5つの特徴
さて、Instagramの危険人物を見抜くには、どうすればよいのでしょうか?
これに関しては大きく5つの特徴があると言ってよいでしょう。
ここでは、それぞれの性質について説明していきます。
特徴1 URL付きのDMを送信する
第1に、いきなりURL付きのDMを送信してくるユーザーは危険人物とみなしてよいでしょう。
Instagramでは、アカウントを奪ったり、個人情報を盗んだりするなどのトラブルが頻発しています。いわゆる、乗っ取りです。その手口のひとつとして、スパムが仕込まれたURLをDMで送信することが挙げられます。
そもそも知り合いでもないのにもかかわらず、外部サイトに誘導するようなURLを急に送ってくるのはおかしいですよね。とはいえ、送信者も相手に何とかしてクリックさせようと試行錯誤しているので、騙されてしまう人たちもいます。具体的には、次のような内容に気をつけてください。
- アダルトな内容を想起させるURL
- 自分に危険が生じているという煽りを訴えるURL
- 意味がわからないからこそ気になるようなURL
なお、インスタで乗っ取りのDMできたURLを開いてしまった人たちは次の記事を参考にしてみてください。
特徴2 執拗にイベントに誘ってくる
第2に、執拗にイベントに誘ってくる人たちには注意しましょう。
InstagramをはじめとするSNSは不特定多数の個人と交流できるネットワーク作りに適したサービスです。しかしながら、なかには、それを悪用してマルチ商法や宗教団体への勧誘を試みる人たちもいます。すなわち、見ず知らずの他人にゲリラ的に営業活動を行うわけです。
もちろん、すべてが必ずしも悪いものとは言えませんが、自分の成果や金銭を稼ぐことを目的としている場合、相手に利用されるだけなので注意しましょう。誤解を恐れずに言えば、知り合いではない人に声をかけるのは、だれでも良いからなのではないでしょうか。偽善的な言葉に騙されないように用心してください。
なかには、未成年を狙う人たちもいるので、子どものいる方たちは注意してください。
特徴3 美男美女のアイコンでLINEに誘導する
第3に、美男美女のアイコンでLINEに誘導してくる場合は、危ないアカウントと判断してよいでしょう。いうまでもなく、男女の如何を問わず、容姿のきれいなユーザーから声をかけられると嬉しいですよね。けれども、そこを逆手にとって詐欺を働く悪い人たちもいるので気をつけてください。
冷静に考えると、オフライン状態で周りからもてはやされているイケメンや美女が、Instagramで知らない人とコミュニケーションを取ろうとするでしょうか。
もちろん、可能性はゼロではありませんが、不特定多数の他人と絡まなくても、オフラインの人間関係に恵まれている人たちがSNSで繋がりのないユーザーと積極的に絡もうとするのは不自然な気がします。
SNSが当たり前のように使われている現代では、ネットでの出会いは当たり前になりつつありますが、状況を自分に都合の良いように解釈するのは危険です。
特徴4 有名人になりすましている
第4に、有名人のアカウントになりすましているユーザーもいるので気をつけましょう。
例えば、Instagramでは、お金配りで有名な前澤友作さんの偽アカウントがたくさんあります。なかには、偽のお金配りサイトを構築して、個人情報を盗み取ろうとする悪質な詐欺を働く人たちもいるようです。これに関しては、本人も次のように注意喚起しています。
見た目は本人そっくりなので、「有名人から連絡がくるなんて、またとないチャンスだ!」と思うかもしれませんが、世間で有名な人や関係者が一般人に対していきなりDMをするなんてことはまずないと考えたほうがよいでしょう。
特徴5 儲かる話をしてくる
第5に、投資話などの儲かる話をしてくるアカウントは危険であると言ってよいでしょう。
そもそも赤の他人にお金の稼ぎ方を教えようとするのは不自然です。そこには、自分の利益を実現することを目的とした何かしらの意図があるはずです。例えば、情報商材を売ったり、副業スクールに勧誘してきたりするなど、本人が儲かるための戦略である可能性が非常に高いと言えます。
近年では、景気の悪化やサラリーマンとして働くことのリスクを過剰に訴えかけて、暗号資産に対する投資話やFXの自動売買ツールなどの儲け話を持ちかけてくる人たちもたくさんいますが、そのまま鵜呑みするのはやめたほうがよいです。
冷静に考えると、楽をして簡単にお金持ちになる手段があれば、だれもがすでに実践して経済的に豊かになっているはずです。現実は必死で努力してリスクを取りながら、最後まで諦めずにやりきった人しかゼロから富を形成するのは難しいのではないでしょうか。
危険人物から連絡があったときの対処法
それでは、実際に危険人物から連絡があったときには、どうすればよいのでしょうか?
その対処法は大きく4点あると考えられます。
以下より、各対策について説明していきます。
対処法1 相手をブロックする
はじめに、危険と判断される相手のアカウントをブロックする対処法があります。
Instagramでは、特定のアカウントをブロックすると、プラットフォーム上での関わりを制限できます。具体的に言うと、DMを拒否できたり、投稿の閲覧を制限したりすることができます。
いうまでもなく、危ないユーザーと関わるのは百害あって一利なしです。見ず知らずの他者に善意を期待するのではなく、不用意に関わらないと選択することが大切です。なお、インスタのブロックについて知りたい方は次の記事をご覧ください。
対処法2 親や学校の先生に相談する
続いて、少しでも不安を感じたら、親や学校の先生に相談することを心がけましょう。
とりわけ、未成年の場合は問題が起きたときに一人で抱え込むのは禁物です。危険人物からの嫌がらせを放っておくと、状況が悪化するおそれもあります。
加えて、親や選定の立場にいる人たちは子どもたちが相談しやすい環境づくりに注力する必要があります。Instagramの利用について頭ごなしに怒ったり、否定したりするのではなく、問題を同じ目線で一緒に解決してあげる姿勢が不可欠です。
むしろ、困っているから相談したのに叱られてしまうと、話すのはやめようと判断する人たちもいるでしょう。その意味では、日頃からインスタをはじめとするSNSの使い方について自由に話し合える環境を作ることで、子どもたちを被害から守ることができるのではないでしょうか。
対処法3 警察に通報する
続いて、詐欺や脅迫などの被害を受けたら、すぐに警察に通報しましょう。
近年では、SNSに関する犯罪も多発しており、警察によって逮捕されるケースも増えています。
警視庁の報告によれば、SNSに関わる事犯の被害を受けた18歳未満の子どもは1,819人もいるとのことです。なかには、誘拐事件に巻き込まれた事例もあるので注意が必要です。
警察機関にはサイバー犯罪の専門家もいるので、トラブルがあったことを証明する資料を用意して相談することをおすすめします。
対処法4 SNSを専門とする弁護士に相談する
最後に、SNSを専門とする弁護士に相談するという対処法があります。
SNS関連のトラブルが増えるにしたがって、法的に問題を解決する専門家も続々と誕生しています。
誹謗中傷に対して損害賠償が認められるケースも出てきているので、迷惑なユーザーを野放しせずに法律の力でトラブルを解消するのも有力な選択肢のひとつです。
お金はかかってしまうかもしれませんが、プロに頼ることで深刻な被害を回避できるのであれば安いという考え方もあるでしょう。
一人で悩まずに相談することを心がける
インスタに限らずSNSでは、個人を騙そうとする危険人物が蔓延っています。その手口は次第に巧妙化しており、泣き寝入りする人たちも少なくないはずです。しかし、だからこそ、一人で悩まずに周囲の知り合いや専門家に相談することが大切です。
なかには、恥ずかしさや申し訳なさで自分のことを話せずにいる人たちもいるかもしれませんが、悪いのはInstagramで他人を陥れようとする側です。トラブルに巻き込まれて孤立すれば、騙す側の思う壺ですから、勇気を出して人に相談することを忘れないでください。