スマートフォンの普及に伴って、若い世代を中心にインスタグラムが使われるようになりました。「インスタ映え」という言葉があるように、飲食店や観光地では、インスタグラマーが写真を撮りたくなるような仕掛けを作っているところもあります。
しかし、ユーザーのなかにはインスタと距離を置きたいと思っている人たちもいます。いわゆる、SNS疲れです。ただ、やめたい気持ちがある一方で、アカウントを消去することを躊躇してしまう方もいると思います。
この記事では、インスタグラムをやめたいけどやめられない4つの理由について解説しています。SNSと向き合いたい方たちの参考になれば幸いです。
- インスタをやめたいけどやめられない理由がわかる
- インスタをやめるメリットがわかる
インスタグラムをやめたいけどやめられない4つの理由
なぜ、インスタグラムをやめたいと思っているのにやめられないのでしょうか?
ここでは大きく4つの理由について紹介していきます。
理由1 承認欲求が満たされる
第1に、承認欲求が満たされるからやめられない場合があります。人間であれば、だれしもが少なからず「人から認められたい」という感情を持っていると思います。
例えば、自分の投稿やプロフィールを見て、フォロワーからコメントやメッセージがきたら嬉しい気持ちになりますよね……。だれかが自分に興味を持ってくれているという感覚は「他人にとって特別な存在」という満足感を生み出すことがあります。
インスタをやめると、その機会が失われてしまうと思うと、やめることを躊躇してしまう人もいるのではないでしょうか。
なお、SNSの承認欲求について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
理由2 思い出を消したくない
第2に、インスタをやめられない人は、これまで投稿してきた写真の思い出を消したくないと思っている可能性があります。
素敵な旅行の風景、美味しい食事、友人と過ごしたときに撮影した写真は人生の一部を保存した思い出です。その意味では、インスタグラムはアルバムようなものだと言えるでしょう。
それらを削除すると思い出も一緒に消えてしまうような気がして、寂しくなる感情がインスタをやめることに歯止めをかけてしまうのかもしれません。
理由3 流行についていけないのが怖い
第3に、インスタをやめると流行についていけなくなる気がして怖いということが挙げられます。近年、若い世代を中心にGoogle検索エンジンよりも、インスタの検索で最新情報を得ているといいます。
たしかに、インスタはリアルタイムで自分の興味に関わる情報が得られたり、有名人の話をLIVEで聞けたりします。そのなかには、雑誌やテレビでは知ることのできない情報もあるでしょう。
インスタをやめてしまうと、こうした情報にアクセスすることができなくなるので、世の中のトレンドを逃してしまうおそれがあります。その結果、友人たちとの会話についていけなくなるのは怖い……。そういう思いから、やめると損をするような気持ちになってしまうのかもしれません。
理由4 フォロワーと別れるのが寂しい
第4に、インスタで繋がったフォロワーと別れるのが寂しいと感じる人たちもいると思います。
フォローとフォロワーの関係のなかには、直接会っていなくても、信頼関係を形成している場合もあります。ネットの繋がりだからこそ、話せることもあるでしょう。
その意味では、インスタをやめることで、繋がった人たちとの縁が切れてしまうのが悲しいという人たちもいるのではないでしょうか。
インスタをやめるメリット
インスタをやめたい人はやめるメリットについて検討したうえで判断するのが良いと思います。具体的には、インスタをやめることには5つのメリットがあります。
インスタをやめるメリット
- メリット1 時間を有効に使えるようになる。
- メリット2 人と比べることがなくなる。
- メリット3 投稿に気を取られなくなる。
- メリット4 インフルエンサーの広告による衝動買いを防止できる。
- メリット5 誹謗中傷の被害に合わずに済む。
インスタをやめることで得られるメリットについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参照してください。
芸能人もインスタ離れしている
近年、芸能人もインスタ離れしています。例えば、女優の宮沢りえさんやフリーアナウンサーの高島彩さんはインスタグラムをやめています。その背景には、ユーザーからの誹謗中傷や人格を傷つけるようなコメントが寄せられたことがあるようです。
フリーアナウンサーの高島彩が自身のインスタグラム閉鎖を発表したのは10月26日のこと。
子ども2人とのハロウィーンの写真を公開し、その簡単な説明文の後に、「これまでみなさんと交流できる場所としてインスタグラムを楽しんできましたが、いろいろ考えまして、閉じることに致しました」と閉鎖を宣言。続けて「周りの人まで心配させてしまい、悲しませていることもあり、この場所が負の感情を生む場所になってしまっては悲しいので、撤退することに致しました」と閉鎖の理由を語った。
高島彩だけじゃない!続々と『SNS』をやめていく芸能人たちより引用(最終確認日:2020/10/17)
芸能人といえど、感情のある人間です。だれもがテレビ画面で見ている姿だけでわからない心の葛藤を抱えながら、表舞台で活躍されていると思います。
一般人と比べて、他人からさまざまな観点で評価を受けやすい立場にあるとはいえ、プライベートな事柄について根も葉もない噂や悪口を言われるのは、心理的に辛いはずです。
「芸能人だから仕方ない」というのは、人権を踏みにじる側の勝手な言い分なのではないでしょうか。
匿名性の高い空間であるがゆえに、SNSは無責任な発言が目立っているように思います。自殺にまで追い詰められている人たちがいる以上、私たちはインスタグラムやTwitterの利用方法や法的な枠組みを考えるべきでしょう。
なお、SNSと距離を取っている有名人の考え方について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
適度な距離感を保とう!
インスタをやめたいけどやめられない人はいきなり退会するよりも、自分の生活に関わるメリットについてよく検討してみるとよいと思います。
「やるか、やらないか」といった極端な二者択一ではなく、適度な距離を保ったうえで、インスタを有効活用していくことが大切なのではないでしょうか。