インスタグラムが当たり前のように使われている昨今、人々が自由に投稿している様子を見て「あほらしい」と言う方たちがいます。日本国内でこれだけ流行っているサービスであるのにもかかわらず、一体、何がバカバカしいのでしょうか?
この記事では、インスタがあほらしいと言う人たちが主張する4つの理由について考察しています。
SNSとの距離感については、人ぞれぞれで考え方が異なります。「どちらが正しいのか?」という答えを決めてしまうよりも、さまざまな立場に触れたうえで、自分にとってのベストアンサーを探してみましょう。
- インスタがあほらしいという人たちが主張する理由について考えるきっかけになる。
- SNSとの距離感について熟考できる。
- 自分にとってインスタがもたらす価値を顧みることができる。
インスタがあほらしいと言う人たちが主張する4つの理由
さて、インスタがあほらしいと言う人たちには、どのような理由があるのでしょうか?
一概には言えませんが、これに関しては大きく4つの理由があると考えられます。
インスタがあほらしいと言う人たちが主張する4つの理由
- 理由1 他人の自慢を見ても意味がない。
- 理由2 見た目だけをこだわり過ぎている。
- 理由3 華やかな生活を演じているのが虚しい。
- 理由4 インスタ映えという現象がくだらない。
ここでは、それぞれの項目について説明していきます。
理由1 他人の自慢を見ても意味がない
第1に、インスタで繰り広げられている他人の自慢を見ることに対してネガティブな意見をいう人たちがいます。
たしかに、高額なブランド品、景色の良いホテル、美味しそうな食事など、他人が自慢げに投稿している写真を見たところで自分には何の良いこともありません。
むしろ、不満を抱えた状態で他人の幸そうな姿を見ると、自分が惨めになる人たちもいるでしょう。とはいえ、「私生活が充実している様子を自慢する人たちが本当に幸福な状態なのか?」と言えば、必ずしも答えはイエスではないと思います。
なかには、「羨ましい」と他人に言われないと、自分が満たされた状態にあることを自覚できないこともあるはずです。その意味では、他人の自慢に付き合ったところで、お互いに時間を無駄にするだけなのかもしれません。
理由2 見た目だけをこだわり過ぎている
第2に、見た目だけをこだわり過ぎていることがあほらしいのかもしれません。
近年では、自分の顔を実物とはかけ離れた美男・美女に加工するエフェクトがたくさんあります。プロの領域になると、わざわざPhotoshopで容姿を編集してから、投稿している人たちもいます。
そのような様子を客観的に見ている人たちからすれば、現実の姿をねじ曲げてまで投稿するユーザーの姿が滑稽に思えてしまうのでしょう。
しかしながら、現実をよりよく見せるための加工技術はインスタに限らず、世の中の至る所で使われています。飲食の宣伝もチラシに記載されている商品は、どれも美味しいそうなのに、頼んでみたら普通だったということは少なくありません。
すなわち、他人に興味を持ってもらうための手法として見た目を現実以上に加工するのはよくあることで、インスタ特有の話ではないわけです。ただ、加工のレベルが激し過ぎて、もはや本人とは言い難い写真もそれなりにあるはずです。それゆえ、デジタルの世界で目にするものは必ずしもリアルを表現したものではないことに留意しておくべきでしょう。
理由3 華やかな生活を演じているのが虚しい
第3に、華やかな生活だけを見せようとする姿が虚しいことから、「くだらない」という人たちもいるはずです。
私たちが生きている現実は喜怒哀楽が入り混じっており、長い人生においてキラキラとしたものだけに偏るということはあり得ないと言ってよいでしょう。すなわち、インスタで華々しい姿だけをアップしていたとしても、それは一側面であって、全体ではないわけです。
なかには、インスタにアップするためだけに、敢えて充実した姿を演出している人たちもいます。例えば、恋人がいないのにもかかわらず、彼女とデートしているかのように写真を投稿したり、海外に行った経験がないのに、国内で購入した外国のお土産をアップしたりすることが平然と起きています。
そこまでして、インスタでリア充をアピールする必要はない。これが「あほらしい」と冷ややかな目で見ている人たちの本音なのかもしれません。
けれども、自分のネガティブな状況ばかりを投稿するのも憚られます。いわゆる、「病んでいる人」というレッテルを貼られて、人々が遠ざかっていってしまうかもしれないからです。何を切り取っても、一部でしかない。そのリアルをイメージとして固定化すればするほど、自分が生きづらさを感じないようにインスタグラマーの人たちは注意したほうがよさそうです。
理由4 インスタ映えという現象がくだらない
第4に、「インスタ映え」という現象をくだらないという人たちもいます。
インスタ映えとは、インスタで投稿するのに最適な写真や動画が撮れる素材になりやすいことを意味しています。
素敵な写真をアップすればするほど、ユーザーからのいいねやコメントも集まりやすくなるので、インスタグラマーは必死でインスタ映えするものを探しています。
飲食店をはじめ「インスタ映え」に対応した商品を開発しているところもあるくらいで、写真を撮るためだけに何時間も並ぶといったこともあるようです。お店側からすれば、インスタのおかげで売り上げが増えるのですから喜ばしいことですよね。
とはいえ、見た目のクオリティーが高いだけで中身はほとんど市販のものと変わらないのであれば、インスタ映えする写真を撮るために長時間を使うのはくだらないという意見もあります。
たしかに、インスタ映えするからという理由だけで遠出したり、並んだりするのはめんどくさいように思います。ただ、女子高生を中心にある種の遊び感覚のようなものだとすれば、そこに意味や意義を求めるのも難しいことなのかもしれません。すなわち、他人から見ればくだらないことでも、友達と一緒なら楽しく思えてしまうのが人間の遊びなのです。
周りに迷惑をかけない範囲で楽しもう
インスタがあほらしいと言う人たちもいますが、利用の仕方は人それぞれというほかありません。
だれだって、遊びについて深い意義を求めるわけではないのですから、周囲の人たちに迷惑をかけない範囲で楽しめばよいのではないでしょうか。
ただ、インスタに振り回されて、本当は疲れているのに無理している場合は距離を取ってみてもよいと思います。トレンドに流されて自分を見失ってしまうくらいなら、そのようなことに労力をかけずにやめてしまうのも選択肢のひとつです。
後から振り返ったときに、受け身の姿勢では何も残らないはずです。SNSが当たり前にように使われる時代になったからこそ、自分にとって有益な活かし方を見つけることが大切なのかもしれません。