Twitter(ツイッター)のコメント欄を閲覧していると、たまに「FF外から失礼します」という文章を付けてから、自分の意見を返信している人たちがいます。SNSを使い慣れていない初心者からすれば、「一体、何が失礼なのだろうか?」と疑問に思いますよね。
そもそも、FF外とは何を意味しているのでしょうか?
この記事では、「FF外から失礼します」の意味を解説しています。また、別の言い方や「うざい」という人たちの心理についても考察しているので、TwitterなどのSNSを利用している人たちは参考にしてみてください。
- 「FF外から失礼します」の意味や別な言い方について学べる。
- 「FF外から失礼します」がうざいと言われる心理について考えるきっかけになる。
- TwitterなどのSNSに存在する独自のマナーについて理解が深まる。
「FF外から失礼します」の意味
「FF外から失礼します」とは、F(フォロー)とF(フォロワー)の関係ではない外部から失礼しますという意味です。「FF」と言えば、RPGとして有名な「ファイナルファンタジー」を想起する人たちもいるかもしれませんが、「FF外から失礼します」とは全く関係がありません。
本人とは無関係な立場から投稿に返信するときに、「FF外から失礼します」と文章の冒頭に加えて、「普段、関わりがないのにコメントしてすみません」という気持ちを伝えるマナー用語として普及しています。
あるいは、フォロー外の相手にDMを送る際に、最初のメッセージとして冒頭に「FF外から失礼します」と記述する人たちもいます。
Twitterの高度な検索で「FF外から失礼します」について調べてみると、2012年頃からTwitterで使われるようになったようです。現在ではインスタなどの別なSNSでも当たり前のように使われています。
2022年現在でも、「FF外から失礼します」という用語は使われているので、古い言葉というわけではありません。ただし、「FF外から失礼します」は使われ出してから10年以上が経過しているので、10代の若者たちのなかには、大人が使っている古臭い言葉に感じる人たちがいる可能性はあるでしょう。
「FF外から失礼します」の別な言い方
なお、「FF外から失礼します」の別な言い方はあるのでしょうか?
これに関しては、「フォロー外から失礼します」という表現が「FF外から失礼します」の代わりによく使われています。そのほかにも「横から失礼します」と使っている人たちもいます。
いずれにしても、「部外者にもかかわらずコメントしてすみません」といったニュアンスを持っている言葉なので、自分の好きな表現を選んで使用したらよいでしょう。
ただ、「FF外」という専門用語がよくわからない人たちも少なからずいるはずなので、相手に応じて配慮したほうがよいかもしれません。
「FF外から失礼します」の返し方
それでは、実際に「FF外から失礼します」とコメントがきたら、どのように返せばよいのでしょうか?
結論から言えば、特に決まった返し方があるわけではありません。あくまでも、そのあとに述べられる相手の意見に対して返信すればよいでしょう。
相手からすれば、フォローとフォロワーの関係ではないけれども、投稿に対して興味があったからコメントをつけていると考えられます。したがって、不躾な内容でない限り、快く受けていれてあげるのもよいかもしれません。コミュニケーションの盛り上がり次第ではフォローしてくれる可能性もあるはずです。
なお、ツイッターの返信に関するマナーについて興味のある方は、こちらの記事を参照してください。
「FF外から失礼します」はいらない?
なお、「FF外から失礼します」はいらないと言う人たちもいます。
たしかに、「FF外」という言葉を見ても意味がよく分からないユーザーもいるはずです。その意味では、敢えて専門用語を使う必要もないのかもしれません。加えて、なかには、「失礼だと思うくらいなら最初からコメントするな」という厳しい価値観を持っている人たちもいる可能性はあるでしょう。
正直なところ、これに関しては各ユーザーの考え方によって異なるので、一概に結論を出すことはできません。ただ、アカウントを公開している限り、フォロー外のユーザーからコメントが来る可能性は十分にあります。むしろ、SNSの世界ではFF外から失礼されるのは日常茶飯事であると言ってもよいでしょう。
その意味では、あくまでも外部の人間が遠慮している気持ちを表す日本人の独特かつ無用なマナーを表現する言葉として便利なのかもしれません。
「FF外から失礼します」をうざいと感じる人もいる
これに関連して、「FF外から失礼します」をうざいと感じる人たちもいるようです。
Twitter検索で「FF外から失礼します」に関わる投稿を見ていると、「うざい」と感じる背景には、本人を無視して勝手に意見を述べられたことに対する不満があるようです。
冷静に考えると、自分の気持ちを理解されないまま、一方的にコメントされるのは嫌ですよね。特に、知識をひけらかしたり、偉そうに正論を語ったりすると、相手にうざいと思われるのも無理はないでしょう。
そのため、FF外からコメントする際は、相手の気持ちを慮る努力を尽くすことが大切だと思います。そのうえで、「失礼である」と拒絶されてしまう場合は、無理してFF外から関わらなくてもよいのではないでしょうか。
鍵付きアカウントでない限り、ツイートは広く公開されるので、自分が想定しないユーザーからコメントきたり、リツイートされたりすることは避けられません。そのため、過度に神経質にならないほうがよいでしょう。
相手に対する思いやりが大切
Twitterにはガイドラインという最低限度のルールが設定されていますが、マナーなどのコミュニケーションに関する細かい規範はありません。
しかし、だからこそ、他人に対する思いやりの姿勢が大切だと思います。もっと言えば、マナー用語も形式的な使い方ではなく、相手の立場を想像したうえで真心を込めた言い方を心がけたほうがよいと思います。
「FF外から失礼します」のコメントもまた内容の伝え方を工夫することによって印象が大きく異なるはずです。実名を公表して利用する人たちも増えているので、相手を尊重した振る舞いを意識するのは自分の発言に対する信用度を高めるためにも大切なことではないでしょうか。