格言のルネサンス

アンディ・ウォーホルの名言・格言|自分が選んだ道の先に広がる景色

格言のルネサンス コンセプト

格言のルネサンスvol.004は、コミュニティ・ビルダーとして活動する本村俊樹さんが好きなアンディー・ウォーホルさんの格言を通して「自分から行動することの価値」ついてインタビューしました。

本村俊樹(もとむら・としき)さんのプロフィール】 

1991年生まれ。北海道千歳市出身。小学校から大学まで12年間野球チームに所属し、プロ野球選手を目指すも怪我により野球選手としての活動を引退。大学卒業後は化粧品会社、人材会社の営業に従事。現在はコミュニティ・ビルダーとして働きながら、さまざまな人たちと生活をしながらイベントを行っている。イベントを行う目的は人生観、価値観、個人的哲学など、「人の繋がりや重なり」から学べる価値に注目をしている。

アンディー・ウォーホルの名言・格言|一本道から外れたとき

アンディー・ウォーホルの格言
森本恭平

本村さんが気に入っている格言は何ですか?

本村俊樹さん

僕は、芸術家・アンディ・ウォーホルさんの「時が物事を変えるって人はいうけど、実際は自分で変えなくちゃいけないんだ」という言葉が自分の感覚にフィットしています。

森本:なぜ、本村さんは芸術家・アンディ・ウォーホルさんの「時が物事を変えるって人はいうけど、実際は自分で変えなくちゃいけないんだ」という言葉を選ばれたのですか? もしよかったら、バックグラウンドも含めて教えてくれませんか!

本村さん:僕は幼少期から大学生になるまで野球一筋でした。両親が全国レベルのスポーツプレイヤーだったことから、小さい頃から体を動かすのは当たり前。自分も野球が好きだったので、北海道の強豪校に進学しました。

ただ、数ある選択肢から「野球選手になる」という道を決めたというよりも、「野球をやってきたから、野球をやった」という感覚だったんです。

森本:なるほど。環境に流されるように野球をやっていたということですか?

本村さん:いや、スポーツにかける情熱はあったし、負ければ腹の底から悔しかった。決して受け身でやっていたわけではないんです。でも、何か新しいことに挑戦しているという気持ちではありませんでした。自分の道を自分で決めたわけではない。あくまでも、過去の延長線だったんですね。

森本:いろんな選択肢があった気もするけど、最初から一本道を進んでいて、その先も一本道に見えているような感じですか?

本村さん:本当にそんな感じです。それもあって、怪我で野球をやめてからは、「自分のしたいこと」がわかりませんでした。大学に進学して、野球から離れた生活が始まって、何かもが新鮮に見えて仕方がない。アルバイト、ボランティア、留学など自分が知らない世界を知る友人たちが輝いて見えました。

森本:実は、僕が勤めていた大学も野球の強豪校でした。本村さんと同じように、小さい頃から野球をやっていてプロを目指している学生たちがいました。夢を応援してあげたい一方で、全員がプロになれるわけではありません。本村さんは、スポーツ選手を目指す学生のセカンド・キャリアについては、どう思いますか?

本村さん:野球をやめたとしても、人生は終わらないので「セカンド・キャリア」を意識することは大切だと思います。ただ、それは「外野」にいるからこそ考えられることなのかもしれません。

実際は、プロを目指している人たちにとって、ほかの進路を考える余裕はほとんどないと思います。朝から晩まで野球三昧で友達も、先輩も、監督も「本気で野球をやる人たち」の集まりですから、「野球が生活の基準になる」という独特の文化があるんです。

森本:そうですよね。このあたりのセンシティブなところを理解しようと心を砕かない限り、野球をやめた若者たちに寄り添うことはできないのかもしれません。

行動した分だけ”楽しみ”と”自分”が見えてくる

森本恭平

本村さんは、どのような時にこの格言を思い出しますか?

本村俊樹さん

自分の世界を広げたい。新しい景色を見たくなったときに浮かんできますね!

森本:本村さんは、どのようにして野球以外の道を見つけることができたのでしょうか?

本村さん:僕が新しい方向に進むことができたのは、行動を開始したからです。アンディ・ウォーホルの言葉にあるとおり、自分からいろんなことをやってみて、はじめて人生には無数の選択肢が広がっていることに気づきました。

些細なことでも実践してみれば、好き嫌いなど感じていることが浮き彫りになってくる。まるで、自分を発掘しているような気分です。

森本:よく「時間が解決してくれる」とはいいますが、それは一時的に忘れるだけで何かの拍子にまた同じことが繰り返されてしまう気もします。

本村さんは大学卒業後、人材系の会社に就職されていますが、なぜ、そこを退職して、コミュニティ・ビルダーとして働くようになったのですか?

本村さん:結論からいえば、そのときの自分を好きになれなかったんです。もちろん、会社に勤めて学んだことは多かったし、出会った人たちにも感謝しています。

でも、10年後、あの席に座っている自分の姿を想像すると、心の隅っこから違和感がポタポタと漏れ出してくる。その気持ちを押し殺して、嘘をつき続けることはできませんでした。

また、定期的に移動して生活しているのは、知らない街や人たちとの出会いを通じて、自分の見ている景色を広げることが好きだからです。あの場所に行けば、あの人に会える。そういえば、あそこから見る夕日はどんな色をしているのだろう。

心の中でフツフツとわき上がる期待感を実践的に確かめながら、行動範囲を広げる分だけ楽しみも増えていきます。自分という世界を豊かにするために選んだライフスタイルといってもよいかもしれません。

森本:何となく気持ちがわかります。小さい頃、マウンテンバイクで行ったことのない場所までよく走っていました(笑) 迷子になる怖さもあるんだけど、知らない風景が目に映るたびに、そよ風がスーッと体をとおり抜けていくような心地よさが感じる。ちょっとした冒険が楽しかった(笑)

とはいえ、自分のなかにある違和感を行動に移すには「覚悟」が要りますよね。もしかしたら、食いっぱぐれて、人生がめちゃくちゃになるかもしれない。いわゆる、リスクの問題については、どのように思いますか?

本村さん:そうですね。自分のモヤモヤと向き合って、何かをスタートするには「勇気」が必要です。でも、決して「特別なこと」ではなく、日常生活にそういう場面は、たくさんあるはずです。

また、「怖い」というネガティブな感覚に覆われているときって、自分のことしか見えてない気がします。「失敗したらどうしよう」とか、「お金がなくなったらどうしよう」とか、どれもが「”自分”が生き残れるか?」という話ですよね。

森本:たしかに、自身を振り返ってみても、臆病な気持ちが出てくると、自分のことだけしか考えられない「近視眼的な発想」になりがちだと思います。

本村さん:逆に、「今日はどんな人に会えるかな」とか、「今後はどういう場所で生活しよう」とか他人や未来のことを考えていると、前向きな気持ちになって「勇気」を出してみようっていう気持ちになれるんですよね。

森本:「勇気」や「覚悟」という勢いのある言葉には、「To be or not to be(生きるか、死ぬか)」のような極端な二者択一のイメージが先行しているのかもしれません。

本村さん:小さな変化の積み重ねっていうか、ささやかでも力強い一手が明暗を分けることもあると思います。ほんのちょっとでいいから行動してみる。そうするうちに視野が広がって、「これが自分らしい道だ!」と思えることが見えてくるのではないでしょうか。

コミュニティは居場所というよりも学び場

森本恭平

本村さんにとって「コミュニティ」とは、どのような存在なのでしょうか?

本村俊樹さん

僕にとって、コミュニティとは「居場所」というよりも、人びとから学べる場所。そして、問題を解決するために力を合わせる繋がりだと思っています。

本村さん:僕はコミュニティに関わる仕事をしていますが、「コミュニティを作りたい」というわけではありません。どちらかというと、「学べる場所が欲しい」という気持ちが大きいんです。

森本:コミュニティが「学び場」というと、具体的にどういうことでしょうか?

本村さん:「コミュニティ」は、いろんな経験や価値観をもった人たちの集まりだと思っています。だから、人びとから話を聞いているだけで学べることがいっぱんあるんです。自分の知らない世界を知っている人たちがいる。会話を通して、その一端に触れることで感動する場面がたくさんあります。

森本:インタビューの世界も同じです。一人ひとりには喜怒哀楽の物語があって、そこから得られることは大きいと実感しています。知識人や有名人と違って、社会で権威化されていないだけというのかな……。

また、「人から学ぼうとする姿勢」は「人を尊敬する気持ち」を育んでくれる。普段、自分が気づいていないだけでライフストーリーを紐解くと、純粋に感動することが多いんですよね。

本村さん:同感です。だから、僕も人との出会いから得たものを発信していこうと思っているんです。コミュニティを活かして「人の温かみ」を表現していきたいですね。

森本:本村さんのような人がいるから、コミュニティの人間関係は活性化していくのでしょうね。ハウツー的な方法論に頼る人たちには、「相手を思いどおりに支配しよう」という胡散臭さを感じるんですよね。

本村さん:一朝一夕には信頼関係なんて生まれないですからね。ありのままでいいと思います(笑)

森本:僕もそう思いますね。本村さんの活動がどうなっていくのか。今後が楽しみです! 本日はお忙しい中にもかかわらず、格言のルネンサンスにご協力くださりまして、ありがとうございました!

本村さん:いやー、この企画面白いですね! 普段、考えていることを整理するだけではなく、周りにいる人たちにインタビューしたくなりました(笑)

森本:そういってもらえると嬉しいです! 今度は是非、インタビュアーとしてコラボレーションしましょうよ(笑)

アンディ・ウォーホルの名言・格言

File:Andy-Warhol-Stockholm-1968.jpg - Wikimedia Commons

最後に、読者のみなさんにアンディ・ウォーホルの名言・格言をご紹介したいと思います。

People should fall in love with their eyes closed.(人々は目を閉じたまま恋におちるべきです)

People need to be made more aware of the need to work at learning how to live because life is so quick and sometimes it goes away too quickly.(人生はあまりにも早く、ときには過ぎ去っていくものだから、人々はもっと生き方を学ぶことを意識する必要があります)

Scripts bore me. It’s much more exciting not to know what’s going to happen.(あらかじめ決められた物語は私を退屈にする。何が起きるのか分からないことほど、心が踊ることはない)

心に響く言葉の語り手は真摯な生き様とともにある。

格言のルネサンスは人類の言葉が新しい価値、未来を創造する明日を目指します。

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PENDELION編集部
PENDELION編集部はライター・構成担当・編集担当・グロースハッカーから成り立っています。専属のライターさんが執筆した記事に関しては、希望がある場合にのみプロフィールを掲載します。